てんびん座
直感に乗っていく
井戸から汲み上げる
今週のてんびん座の星回りは、「鉄格子からでも吹けるしゃぼん玉」(平畑静塔)という句のごとし。すなわち、客観的な事実に向き合いつつも、本能的に何をすべきかを嗅ぎ分けていくこと。
人間の潜在意識というものは、必要となればいつでもそこからモチベーションや欲求を汲み上げていくことのできる井戸のようなもの。
ですが私たちは、大抵いつも状況に縛られひどく不自由な身ですから、その中にあるものを必ずしもいつも把握している必要はありません。
しかし、どんな状況にあっても自分は井戸から水を汲み上げ、のどの渇きを癒すことができるのだという実感は、あなたに大いなる自信を与えてくれるでしょう。
アイルランド詩人のフレデリック・ラングブリッジは
「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。 一人は泥を見た。一人は星を見た」(不滅の詩)
という一片を遺しましたが、もしも見るべき星がないのなら、自分の息で作ればいい。それくらいの気概を、今週は持っておきたいものです。
何に拠って相手を見るか
今週はたとえ置かれた立場が大いに異なり、その違いに苦しむことがあったとしても、縁のある人というのは、同じ一つの魂の異なる表現なのだというアイデアが、降って湧いてくるかもしれません。
その思いつきを頭に維持したまま、相手を見つめてみてください。
その相手は、果たしてこれまでと同じ相手でしょうか?
もちろんこちらが何をどうしても変わらない部分は受け入れなければなりません。しかしラングブリッジが述べたように、泥を見続ける人がいる一方で、星を見出す人もいるのです。
今週は、現実の大元の部分におおきな変化が生じてきそうですが、そこに乗っていけるかどうかは、人により綺麗にわかれていくでしょう。
今週のキーワード
泥か、星か、それともしゃぼん玉か