てんびん座
まわり道をいこう
大海を知った蛙、その後
今週のてんびん座は、大海を求めて井戸を出ていった蛙が、手ごろな池に落ち着いていくような星回り。すなわち、回り道をしつつ、ようやく自分が何者かという確信が深まり、それを試す準備を始めていくこと。
ここしばらくの試みの中で、自分の存在を引き上げてくれる人や、心の隙間を埋めてくれる相手をいくら探しても、本当に求めているものは得られないということが分かってきたのではないでしょうか。
蛙には淡水で、かつ自分にとって栄養となる昆虫類が適度に存在する場所=池がいちばん最適であるように、あなたもそろそろ自分の身の丈にあった居場所を見つけ、拠点づくりを始めていくとき。
地に足をつけるべき居場所はどこなのか、あるいはどんなものなのか。そしてそこにたどりつくには何が必要なのか。胸に手をあてて考えてみましょう。
グルグルからクルクルへ
人間は言葉に支配されている動物であり、頭の中では常に言葉が流れています。そして悩んでいる時というのは、たいてい自己内対話が停滞し、ネガティブな状態のままグルグルしています。
人間は1日に5万語も「ひとりごと」を無意識に発していると言われていますから、その停滞がいかにカオスな状況を作り出すか、なんとなくお分かりなるかと思います。
流れる言葉は氾濫し荒れ狂った川のような様相を呈すでしょう。一度そうなってしまった心を鎮めるには、瞑想するか、何か言葉を紡いでみるのが有効です。
言葉を選んで紡いでいると、やがてゆったりとした言葉の流れの中で意味がまとまり始め、落ち着くべき場所を得ていく。そこが池なのです。
今週は、自分なりの心の落ち着き先を探っていきましょう。具体的な場所であれ、言葉であれ、丁寧に探っていけば、必ず池は見つかるはずです。
今週のキーワード
自己内対話の促進