てんびん座
投げ玉問題
友情=キャッチボール
今週のてんびん座の星回りは、さながら魂のキャッチボールをしていくよう。すなわち、受け取ったら必ず返すこと。その球が友から受け取ったものならば。
恋愛は、結婚に形を変えたとたんに消えてしまうものですが、友情というものはほとんど形が変わることがない代わりに、それを維持していくには純粋にボールを交換し続ける以外に方法がありません。
そしてそこでは、ひとりだけが長くボールを温めていくことは許されず、必ずボールを返していかなければならない。しかも、相手は必ずしも投げた時と同じ場所で待っている訳ではありませんから、相手の現在地点に向けて、適切な距離感でボールを投げていかなければならない。
それに、相手やボールを見失わないようにと近い距離でやり取りしていれば、おのずと手応えも軽く、こころもとないものになっていく。その点やはり、ある程度離れた距離でカーブを描いた球がズドンと手に響くからこそ、キャッチボールのしがいというものが出てくる訳です。
そう考えてみると、案外キャッチボールを続けていくのはかなり難しいことなのではないでしょうか。
でも、それをあなたはやるのです。
てんびん座から数えて「コミュニケーション」を意味する3番目のいて座で満月が形成されていく今週は、誰と話すのか、いかに対するのかということを、特に意識していきたいところです。
セネカのとの知友
「彼らはそのどうしようもなく賢しげな無駄話を
書いて書いて書きまくる
さながら、
「書くのが第一、哲学は二の次」
と言った具合に。」
(ニーチェ、『喜ばしき知恵』)
重い球が、なにも難しい問題に対する意見交換であったり、誰にも言ったことのない秘密の暴露であるかと言うと、必ずしもそうではないのではないでしょうか。
むしろ、一見どうでもいいような「無駄話」こそが、最良の投げ球であることの方が多いように思います。
今週のキーワード
純粋なボール交換