てんびん座
円満のデザイン
会話の深度
今週のてんびん座は、膝を抱えて焚き火を囲む若者たちのごとし。あるいは、すぐに吐き出してしまう前に、感情や主観をきちんと咀嚼していくような星回り。
何時間見ていても飽きないものというのは、世の中探そうと思ってもなかなか見つからないもの。
しかもそれが、興奮させられっぱなしで考える暇がないほどに快楽を与え続けてくるといったものではなく、見ている内にゆったりとした時間の流れを感じ、心が落ち着いてくるという類いのものは、特にそうかもしれません。
小川のせせらぎや、星のまたたき、波の音など自然界に存在する波長には「1/fの揺らぎ」という、規則的でも不規則的でもない独特のゆらぎがあって、焚き火の炎にもそうした人の心を癒す波長が含まれているのだそうです。
今週のあなたは、その中で不安や興奮で感情を煽り立てるのではなく、気持ちを落ち着けてそこにどんな感情が含まれているのか、よくよく噛みしめ、受け止めていくことがテーマとなっていくでしょう。
あなたがそうした内観モードに入っていくにつれ、それはあなたの身近にいる人たちにも伝播し、自然と会話の深度も増していくはずです。
会話の丸み
丸みをおびたデザインのものというのは、見ているとこちらの心が和やかになってきます。
これはなぜかと考えてみると、円形のものというのは視線であれなんであれ、気の流れを円の中心点に向かわせ、結束させていく力があるということに気付いてきます。
例えば家庭のリビングに丸テーブルがある家族は、普段から家族仲がよかったり、いざという時の結束が固かったりすることが実際あるのだそうです。
いわば、今週のあなたの課題は、特に切迫していたり緊張感のある人間関係の中で、まあるく円を描くような動きができるか、あるいは、そうした円の精神を宿してその場に在れるか否かにあるのだと言えます。
人との繋がりに丸みが出てくると、そこには体温が宿ります。そして、そうした温もりこそが穏やかで滞りのない運気を育てるのです。
今週はどうかそんなことを頭の隅に置きつつ、一週間を過ごしてみて下さい。
今週のキーワード
丸くなればすなわち満ちる