しし座
生活に安らぎと温度を
失った自然を取り戻す
今週のしし座は、「近所に遠慮することないゾ秋刀魚焼く」(井川博年)という句のごとし。あるいは、セロトニンを自分から引き出していくような星回り。
「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンはその95%が腸で作られているため、腸の疲労状態を改善することが、自分が幸せかどうかを感じることに大きく関係しているということは、今や広く知られるようになってきました。
都市での暮らしはどうしても基本的に「興奮(快楽)」と「安らぎ(リラックス)」と「脅威(不安)」という人類の3つの感情システムのうち、興奮と不安のシステムだけを活性化しがちです。
2016年のダービー大学の分析報告によれば、現代人のライフスタイルに欠けがちな安らぎを最も活性化できるのは、(シンプルな結論ではありますが)やはり「自然とのふれあい」なのです。
現代人は色んな意味で、人生から自然を失ってしまいました。
まずそのことを認めた上で、今週のあなたのテーマは、社会が失ってしまった自然とのふれあいを自分なりの仕方で、生活(たとえば食生活)の中に取り入れてことにあるのだと言えます。
いまの暮らしの範囲内で、できるだけ自然を取り入れていく方法を模索していきましょう。
体が温まる感覚を手掛かりに
セロトニンを分泌して安らぎを得たいという本能を無視して、「やらねばならぬ」という脳からの指示にばかり従っていると、あちこちが硬くなっていったりします。
そして、「運が悪い」人というのは、心身が冷えきっている人が多いのです。
ただ、「理屈抜きに楽しいことをやりなさいなんて言われたって、もう何が楽しいのか分からないよ」というところまで来てしまった時は、起き抜けにいっぱいの白湯を呑むように、これをしていると「なんとなく体が温まる」と感じることをしてみるのもコツです。
逆に、いくらやっても苦にならない、何度失敗してもなぜか体も心も冷え切らないそういうことがあったなら、あなたにはそれについてやっていく才能があるのだと思っていいでしょう。
体がより生きるということに向かっていく「温かみ」に即して、大人の皮を一枚でも脱いでいきましょう。
今週のキーワード
自然とのふれあいを習慣づける