やぎ座
戦いと生きがい
今週のやぎ座:長所短所を超えて
今週のやぎ座は、竹原ピストルの『東京一年生』のごとし。あるいは、自分の長所も短所も踏み越えるべき過去にして、前へと進んでいくような星回り。
夢を追いかけ東京に出てきた主人公の気持ちを、ストレートな歌詞とともに歌った一曲ですが、おそらくは竹原ピストルさんが実際に感じたことを歌っているのかもしれません。
生きづらい、暮らしづらい。そういうことは誰しもが一度ならず感じたことはあるでしょう。それは「夢があるからさ」、けっして「街のせいじゃない」。「例えば人ごみが息苦しかったなら、まずが自分が消えることだよ。さもなくば、窒息するまで歌いきるんだ」。
街に染まって誰かを汚い罠に陥れる側の人間になるのではなく、逆に堅苦しい価値観やガチガチに固められた奴隷根性に風穴をあけて緩めていく側の人間になろうと。
今週は人生の勝ち負けに心揺るがされるのではなく、自分との戦いから逃げることのないよう気を引き締めていくべし。
勝ち負けを超えて
真の勝者とは、決して敵をただやっつけてしまう者のことではありません。
『トムとジェリー』に登場する、ネズミとひとつ屋根の下に暮らすネコにしてもそうです。
何らかのアクシンデントで2人の追いかけっこが中断すれば相手に攻撃させてから再開させようとするし、相手が本気で苦しがれば時には休戦して一緒に出かけることさえありました。
ネコにとってライバルでもあるネズミとの追いかけっこは、最上のライフワークであり「生きがい」なんです。
人間同士の関係というのはどちらが上か下か、惚れた側か惚れられた側かの不均衡が必ず生じ、それがまた相手に惹きつけられる引力となっていくものです。
ですがあなたにはいま、勝ち負けやしがらみを超えて自分の全力をぶつけていきたいと思えるような相手はいるでしょうか?
今週はなんにしろ、「この関係の結末に何を残したいのか?」を念頭に、これからのことを考えてみるといいかも知れません。
今週のキーワード
『東京一年生』