やぎ座
悩める人の力になろう
捧げものとしてのキンゼイレポート
今週のやぎ座は、さながら性の実態のリサーチに生涯を捧げた性科学者キンゼイ博士のごとし。
もともと昆虫の研究者だったキンゼイは、学生から受けたセックスに関する質問をきっかけに、それまで学んできた統計学的手法を人間に適用しようと、18000人もの男女に調査を実施しアンケートと面接結果をもとに、1948年と1953年にいわゆるキンゼイレポートを発表し、世に衝撃を与えました。
今週のあなたも社会のうわべの下の真実にむくむくと好奇心が湧いてきたり、知っている事実や体験を誰かにあけすけに語りたくなってくるかもしれません。
ただ当然ながら、あくまで異性の心理や同性の実態など、一般にタブーとされ、あまり語られることのない話題に自ら首を突っ込んでいくこと。
あるいはそうした自らの言動を通して周囲の友人や知り合い、あるいはパートナーのサポートをしていけるかどうかが、今週のテーマとなってくるでしょう。
タブーに切り込め!
「実際にどうあるのか」ではなく、「どうあるべきか」で語られがちな問題には、多くの思い込みが紛れ込みやすく、拡散された間違った情報を信じて行動した結果、きわめて厄介かつ不自然な事態を招く、といったことが社会にはしばしばあります。
こうした傾向性については、キンゼイもレポートの第一巻で、以下のように述べています。
男性は、異性愛と同性愛という二種類に分離した個体群からなるわけではない。この世は善と悪にはわかれない。すべてが黒いわけでも、すべてが白いわけでもない。自然が不連続なカテゴリーとしてふるまうことがめったにないのは分類学の基本である。ただ人類だけが分類を発明し、事実をむりやり分類棚に押し込めようとするのだ。 人もまた生き物である以上、人生にはあらゆるクレイジーな出来事が起こり得ます。
今週は誰も直接触れたがらない話題や問題に、偏見を持たずに光を当てていくことで、周囲のガス抜き的な役割を果たしていくことになるのかもしれません。
今週のキーワード
「どうあるべきか」ではなく「実際にどうあるのか」