やぎ座
躊躇を捨てるために
好き者ゲーテ大先生
今週のやぎ座は「足元を掘れ、そこに泉も湧く」というゲーテの言葉のごとし。あるいは、一心不乱にひとつのことを地道に続けていく覚悟を、新たにしていくような星回り。
ゲーテという人は偉大な文学者である以上に、大の女性好きでした。
それも70歳を過ぎてから10代の少女にプロポーズしたりなど、若い女性が大好きで、いくら偉くなっても一向に落ち着くということがなく、いつも恋を求めていくようなところがありました。
そういうゲーテですから、冒頭の言葉で「泉」とか言ってるのも、またエロい意味で言っているのかとつい思ってしまうところですが、ここではどうもそういう訳ではなく、気を散らさずに好きなことをひたすら深くやっておれば、いずれ運が向いてくるということのようです。
確かに仕事でもプライベートでも、あれくらい女性好きをさらけ出し、懲りずに女性を求め続け、時々に作品にしては名声を得ていった訳ですから、説得力はひとしおです。
好きなことができないことは不幸だし、好きなことだけやって生きていければ幸せ。
8日に新月を迎えていく今週は、それくらいのシンプルさに立ち返るくらいでちょうどいいでしょう。
年齢という地層
芸術家の世界ではよく言われているように、若いころにつくった初めての作品の中に、後年の作品の芽が端的に現れていることがしばしば見られます。
それは、人の本質はそうそう変わることがないということを我々に教えてくれる良い例でしょう。
特に子どもというのは、かくも小さいがゆえに、経験より想像力に頼るため、その時期に「何を作りだしたか」が、良くも悪くも深くその人の本質を形成してしまうのです。
年齢を重ねると様々な経験は身に付きますが、かえってみずからの想像力の原点を見失ってしまう、という側面もあるはず。
今週は、そんなかつての自分や幼い頃の記憶という古い地層を探ってみるのも一つの手でしょう。
今週のキーワード
幸せを深堀りする