やぎ座
死後に何を残せるか考えよう
未来志向
今週のやぎ座は、サクラダ・ファミリアの建設に身を捧げたアントニオ・ガウディのごとし。サクラダ・ファミリアはバルセロナ市のシンボル的存在のカトリック教会(バシリカ)であり、1882年に着工して以降、ガウディの死後も弟子たちによって建築作業が進められ、現在のところ2026年に完成が見込まれている未完成品です。
今週のあなたにとって、やはり仕事は大変重要なテーマとなりそうですが、ひとつはっきりと出ているのが「未来志向」というキーワード。
それは自分の未来である以上に世界の未来、そして次世代の子どもたちにとっての現実を念頭に置くということでもあります。
あなたは未来に何を残したいですか?そのためには何ができて、誰とどんなパートナーシップを取るべきでしょうか。
今週はそんなことを頭の隅において過ごされてみてください。
海流としてのガウディ
トルストイは『人生論』という著書の中で、死後の生ということを一生懸命考えているのですが、そこには次のような一文が出てきます。
「人間は、自分の生が一つの波ではなく永久運動であることを、永久運動が一つの波の高まりとしてこの生となって発現したに過ぎぬことを、理解したときはじめて、自分の不死を信じるのである。」
普通、死後に残るのはその人の思い出だけですが、トルストイはそうではないと言っているのです。
ひとつひとつの「波」はあくまで大きな海の一部であり、海流としての自分(世代を超えた働きかけ)という視点で生きることができた場合、その人が死んで肉体は滅びたとしても、世界に対して作られた関係によって、より一層その働きが力強くなることもあるのだと言うのです。おそらく、ガウディはその一例と言っていいでしょう。
今週のキーワード
未来志向、死後の未来に何を残せるか、今から誰とどんなパートナーシップを結んでおくべきか、トルストイ『人生論』、ガウディ「サクラダ・ファミリア」