みずがめ座
裸身と開かれ
ハレと翼と
今週のみずがめ座は、露天風呂から見上げた空の上を、真っ白な飛行機が飛んで行くような星回り。あるいは、魂に滋養を与えリフレッシュさせていく中で、日常意識を超えたところからのメッセージを受けとっていくこと。
まんしゅうきつこさんの実録漫画『アル中ワンダーランド』の冒頭に、はるか上空を跳んでいる飛行機が自分にむかって「常識に囚われてはいけない/地球を大切に…」としゃべりかけてきたエピソードが描かれています。
それはそれで、アル中の恐ろしさと正常な日常からの逸脱ぶりを読者へ訴えかける秀逸な「仕掛け」になっている。
ですが神にしろ超意識体にしろ、私だけのことをどこか別世界にいる存在がそっと見守ってくれているんじゃないか、という想像自体はそれほど珍しいものではないように思います。
それは個人の脳内から神話的思考に翼がはえて、ケガレた日常を飛び越えていく際に発生する人類共通の夢のひとつ。ディテールの違いはあれど、神との極私的な関係が結ばれていくという点では共通しているのです。
今週は、ひっそりこっそりと、自分なりの「神」との結びを深めていく中で、自己防衛的なメカニズムの鎧を脱ぎ捨て、裸の自分へ還っていくといいでしょう。
共有と癒し
人は誰かに語ることで初めて自分の苦しみや悲しみに気づくものですし、その気付きは語った相手のリアクションによって強化され、結果的に人はそこで深く癒されていきます。
さながら植物の種が大地にまかれ、養分を吸収することでやがて花を咲かせ実をつけていくように、悲しみや苦しみの種も周囲から適切な養分をもらえなければ、未消化のままずっと心の内に残ってしまうんです。
今週のあなたは、これまでかすかな感覚や記憶の断片に過ぎなかったものが、語りを通して一つの大きくて強い感情へと練り上げられていったり、何とも言えない癒しがもたらされる、といったことも起きてきそうです。
ただし、くれぐれも「擬態 UFO」といったワードをネットで検索しないようご注意を。
今週のキーワード
フェイクプレーン 擬態 UFO