みずがめ座
はみ出し者として生きる
角ほどうまい
今週のみずがめ座は、「ほの白ききんつばの皮夏祭」(好井由江)という句のごとし。あるいは、年をとるごとに丸くなるのじゃなく、角が張っていったっていいじゃないか。そんなことをつい言いたくなっていきそうな星回り。
とにかく、きんつばがおいしそうに思い出されてくる一句。
現在よく見られる「きんつば」は、寒天を用いてつぶあんを四角く固めたものの各面を、一面ずつ焼いてつくる「角きんつば」ですが、もともとは刀の鍔(つば)のように、丸い形をしていたのだそうです。
普通、年をとれば丸くなって角が取れるものですが、きんつばは逆に、角がついたのだと言えます。そして、きんつばあの角がうまい。
別にみんなが思うような大人になる必要なんてないんです。必死に生き延びてきた結果ついてきたものが角なのだとしたら、自信をもってとんがればいい。
少なくとも、自分はこの角が好きだ。そのくらいの感覚が欲しい今週です。
社会の呪縛をといていく
アーティストやクリエイターの歴史をみればわかるように、「何を知り、何を為すべきか?」という問いに対し社会が用意する答えや役割にハマらず、余計なことばかり知りたがり、無用なことをやりたがる者たちによって、「精神」の多様性は耕され、育まれてきました。
日本神話のアマテラスに対するスサノオのように、彼らはしばしば無法者や乱暴者とされ、お上から規定された定位置から追放され、ふらふらとさまよっているうちに、創造性の種を撒いていったのです。
みずがめ座(が強い人)というのは、そうして「ハミ出す」ことを何らかの形で自己実現していこうとする人たちでもあります。
今週は「~すべき」といった意識の呪縛をできる限りほどいてあげて、精神に「遊び」をつくっていくことを心がけてみて下さい。
今週のキーワード
スサノオ