おとめ座
妄想から始めよう
おとめ座にとって2019年上半期は、「これからの人生」を模索していくための動き出しやウォーミングアップの開始といった感覚を抱いた人が多かったのではないでしょうか。
そうした流れを受け、 2019年下半期は、あなたが本格的に「この世界での居場所づくり」に取り組んでいく上で必要不可欠な「地ならし的イベント」が起きてきやすいでしょう。
すなわち、自分に訪れる新たな現実を、不安や怖れに基づいて見ていこうとする考え方の抜本的修正であり、あなたの頭をよりオープンに開いていくための「固執や執着の手放し」。
その意味で、 2019年下半期はおとめ座にとって、思考の柔軟性がこれまでで最も強く問われていくだろう時期の1つと言えます。その際、気を付けたいのは、物事を考えていく上であえて論拠やエビデンスから始めず、思いきって直感に従ってみること。
例えば、「2035年までに人類の火星への移住を可能にする」と宣言したイーロン・マスクや、「質の高い教育を、無償で世界に提供するには?」と問いかけたサルマル・カーンなどのシリコンバレーのイノベーターに目を向けてみるのもいいでしょう。
留意しておかなければならないのは、彼らが「必勝の戦略」や「市場ニーズの徹底分析」に先行して、自分なりの「妄想のごとき直感」を世界へと解き放っていった、ということ。まさにこれこそが、2019年下半期のあなたの課題なのです。
2019年、下半期の各月の運勢
7月「思いつきで動いていく」
3日(水)にかに座で日食が起き、4日(木)に金星がかに座入りすると、これまであなたの行動を縛りつけてきた制限や条件からフッと解放されたように感じられてくるでしょう。おとめ座から数えて11番目のかに座の位置は、自由、ネットワーク、未来への展望を意味します。 普段なら、慎重になり過ぎて機会を逃しがちなおとめ座も、ここぞとばかりに自分でも驚くくらいの大胆さを発揮していくはず。「虹が立ったところに、市が立つ」ではないですが、思いつきを即座に実現させていくくらいの行動力を見せていきたいところ。
8月「長い逡巡の季節を終えて」
拡大と発展の星・木星が、11日(日)に順行へ戻ります。そして木星のあるいて座は、おとめ座から数えて4番目の位置にあたり、居場所やホームを意味します。逆行を始めた4月からの約4カ月間のあいだ、どうしたら心からの安心を得られるのか、また自分なりの居場所をいかに作ることができるのか、ということについて考えさせられてきたのではないでしょうか。その意味で、 今月はそうした逡巡に何らかの結論を下し、ついに具体的な行動へ移していく時期がきたのだと言えるでしょう。
9月「根深いコンプレックスがほどけゆく」
14日(土)頃までは太陽・水星・金星・火星の4つの惑星がおとめ座に集中し、それらが次々といて座の木星とうお座の海王星と二等辺三角形を形成していきます。これは2019年のクライマックスとも言える配置であり、こ れまで自分の為すべき務めとして懸命に築き上げてきた区別や分別、それに基づく現実を、さながら「大津波」のように一気に洗い流し無効化していくような出来事が起きていくでしょう。中には虚脱状態に陥る人もいるかもしれませんが、結果的にはそれが重要なインスピレーションをもたらしたり、長年抱えてきたコンプレックス―特に家族や住環境にまつわる問題がほどけていくきっかけとなっていくはずです。
10月「語り始めた彼/彼女は」
3日(木)に冥王星が逆行を開始。同じ日に水星が、さらに9日(水)には金星がさそり座入りしていく10月は、先月の「津波」真っただ中というムードから脱して、その事後処理を行っていくことになるでしょう。 情報収集をしたり、あちこち出向いては色んな人と議論を交わし、少しずつ自分なりの言葉で、「これまでの自分」と「これからの人生」について対比的に語ることができるようになっていくはず。自分人生についての取材が行われ、各現場で積み重ねられた会話が相移相入しあって、情報のハイパーリンク状態が出来上がっていくようなイメージです。
11月「オリジナルの言葉に落とし込む」
月が変わってすぐに水星が逆行を始め、ここから順行に戻る 21日(木)頃まで、先月とは真逆に意識を「内側に集中させていく」感じのモードが続いていくでしょう。ここであなたは、膨れ上がった情報のかたまりを、今度は出来あい言葉や誰かが始めた議論の延長戦上ではなく、不器用ながらも自分オリジナルの言葉に落とし込んでいくのです。これは、おとめ座にとっては比較的得意分野となります。 一度書き上げた原稿を入念に推敲し、文字数を思いきり削って構成も初めとまるっきり変えていくくらいのつもりで取り組んでいきたいところ。
12月「ビジョン・メイキングから管理&調整へ」
3日(火)に木星がいて座からやぎ座へ。ここまでの約1年間では、あなたの考え方がいかに無理のある歪んだものだったということを気付かせてくれるような、多くの出来事が起きてきたはずです。そこで得られた気付きの度合いに応じて、あなたは地に足をついた人間となっていくでしょう。以後、 たとえすぐには実現できないものであったとしても、焦ることなくビジョンを具体的な計画やタスクへ変えていくことがテーマとなっていくでしょう。ただ、タスク管理やスケジュール調整など、細やかさが求められる段階に入っていけば、おとめ座にとってはほっと一息ついていけるのではないでしょうか。
2019年下半期の、おとめ座におすすめの映画
「ビッグフィッシュ」(2004、アメリカ)
ある親子の対立と、その最終的な和解の経緯をめぐり、ファンタジーと現実の対比を交えて描かれているのですが、この際あらすじの詳細は脇に置いておきましょう。とにかく、 こんなに人を幸せな気持ちにさせてくれる「妄想」はないのでは。それがこの映画に対する率直な感想です。ちなみにタイトルの意味も、「大ぼら吹き」。今のおとめ座の人が見れば、きっと大いに励まされること請け合いです。