いて座
仕事は遊んでつくるもの
昨年、11月に最大吉星の木星がいて座に移って以来、 12年の中でもっとも運気の勢いの強い約1年間の時期を迎えているいて座の人たちにとって、2019年上半期は、これまで閉じていた運気の流れにぱっと風穴があいて、四方八方をビュービューと音を立てて風が吹き回るような慌ただしい日々だったのではないでしょうか。
2019年下半期は、そうした勢いを最終的にどこまで活かしきることができるかが問われてくるでしょうし、 うまく行けばそこで大いに飛躍し「化ける」ことだってできるはず。
そして、その命運を分けるカギとなってくるのが、「受けてこなす仕事」を減らすということ。
最近の新自由主義全盛の資本主義経済においては、あらゆるものに市場原理が働いており、働き方もどんどん最適化されています。
にも関わらず、いまだ他の誰かが作った枠組みや経済圏で必要とされ、そこに提供した手間や時間、評価などで、自分の仕事の価値を計ろうとしている人が、大多数を占めているように感じます。
その意味で、 いて座のあなたにとって2019年下半期のテーマとなってくるのは、そうした働き手としての停滞から、どうしたらいち早く抜け出していくことができるか。
それはすなわち、仕事は「受ける」ものではなく「つくるもの」と考え、本気で遊び尽くすことで、「これから生まれてくる仕事」を生み出していくことにあるのだと言えるでしょう。
2019年下半期、各月の運勢
7月「熱い切磋琢磨を」
2日(火)に火星がしし座へ入っていく7月は、いて座にとって、大いに精神的成長を遂げていけるタイミングとなるはず。いて座から数えてしし座は9番目の位置関係にあり、これは「遠征」や「挑戦」といった意味があります。それはつまり、火星が象徴する 「自分より頑張っているなと感じられる人」や「トラブルメイカー」ないし「議論の火付け役」との切磋琢磨を通じて、あなたがこれまで経験したことのない未知の領域へと踏み出していくことを表しており、あなたもそうした相手に釣られるようにして大胆な行動に出ていくでしょう。
8月「お披露目とその反響」
拡大と発展の星であり、他ならぬいて座の守護星でもある木星が、4カ月の逆行期間をへてこの月の11日(日)についに順行へ戻ります。 4月からこれまでの間、ああでもないこうでもないと思案を重ねてきたアクションや、少しずつ仕込んできたネタも、ここでようやく自信をもって披露していくことができるでしょう。いわば、自分自身のリニューアルオープンとも言えるタイミングとなる訳ですが、そこであなたは共感と批判の入り混じった多くの反響に見舞われていくはず。ネガティブなものもシャットアウトせずに受け入れていくだけの度量を発揮していきたいところです。
9月「本気でバカになってみよう」
9月前半はおとめ座に太陽・水星・金星・火星の4つの惑星が集中し、これらが次々といて座の木星とうお座の海王星と二等辺三角形を形成し、変容や移り変わりを促していきます。いて座から数えておとめ座は10番目の位置関係にあり、これは社会的な立場や責任を意味します。 あなたの人生を硬直させ、どこかで縛りつけていた制約がここで一気に取り払われていくでしょう。さながら星々に「そんなに深刻な顔をしてないで、もっと肩の力を抜いて楽しくやろうよ」と頭をポンポンされているようなイメージであり、 冗談のようなことを本気でやっていくにはもってこいのタイミングと言えるでしょう。
10月「同じアホなら踊らにゃ損損」
4日(金)に火星がてんびん座入りし、9日(水)に金星がさそり座入りすると、ある種のいいとこどり的な配置をとっていきます。特に、金星と火星でこれが起きると、さながら「手の届くアイドル」のようなセンセーショナルさと親しみやすさが同時に発揮されていくはず。 いて座の人たちにとってすれば、「もう1人の私」になったような感覚で、 いつもとは異なる層の交友関係が広がったりということが起きてきやすいタイミング
11月「周囲に向けて何を誓う?」
2日(土)に金星がいて座へ抜けると、ミューチュアルレセプションもここで終了。月末27日(水)のいて座新月へ向けて、この1年の総括を進めていくことになるはず。 12年ごとにやってくる大いなる節目の年であった2019年、あなたはどんな立場の変化を遂げ、いかなる新局面へと人生を進めてきたでしょうか。新月もまた1つのテーマの完結とスタートの両方を表しますが、ここではさながら株式上場を果たした会社の代表になったつもりで、周囲のすべての人たちへ向けた感謝と誓いのメッセージを「宣言」していくといいでしょう。
12月「希望を宿していくということ」
3日(火)に木星がやぎ座へ移ると、ついに何かと慌ただしかったいて座木星期も終わりです。以降、本格的にやぎ座の季節に入って「現実的な結果重視」に傾いていくにつれ、あなたが掲げた理想やビジョンはやぎ座的リアリズムのもと、修正や変更を余儀なくされていくでしょう。けれど、 「希望」というのは、パリのノートルダム大聖堂のように、一度失われた理想像が、いかに現実のなかで復活を遂げられるかという局面においてこそ、力強く人々の目に宿っていくものであるはず。その意味で、2019年以降の人生をしぶとくしたたかに展開させていけるかどうかは、やはり2019年のうちにあなたがどれだけ気炎を吐けたかどうかで、ある程度決まってくるのだと言えるでしょう。
2019年下半期の、いて座におすすめの映画
『茶の味』(2004、日本)
日本の田舎を舞台に、ある家族の本当に何気ない日常を描いたほのぼのムービー。ただ、普通の描写に加え、妄想と幻視が入り乱れまくった結果、不思議なものがとにかくたくさん登場してくる作品で、とにかく見てもらうしか分かりようがありません。我執院達也が演じる「おじいちゃん」のマニアックな笑いは必見であり、今のいて座にもできればこんな風であって欲しいなと思って選びました。まる。