おひつじ座
自分の真価を試していく
2019年上半期は、おひつじ座にとって改めて自分の才能や資質を再確認させられたり、「雨降って地固まる」ような出来事が起きやすい時期だったのではないでしょうか。
きたる 2019年下半期、ますますあなたの勢いは増していき、どこかで「運気の切り替え時」を迎えていくことでしょう。
ただそれは、いきなり急展開を遂げていくというより、2016年、2017年頃からだんだんと心中に兆しつつあった、 満を持しての“踏み出し”を敢行していくだけの「潔さ」や「勇気」がいよいよ求められていくという流れ。
裏を返せば、これは、大きな決断を行っていくだけの勢いや余裕があなたに備わってきつつあるということでもあり、 ぬるま湯のような状況や中途半端な立場を思い切って抜け出し、自分本来の力を発揮していくチャンスが到来しつつあるのだとも言えます。
特に、生活の経済的な側面や、収入の得方に変化が出てきやすいはず。例えるなら、これまで足し算引き算だけで生きてきた人が、掛け算割り算も使っていくようになる感じです。
これはあなたが自分自身に感じている価値そのものが変わりつつあることの証左でもあり、場合によっては仕事内容だけでなく職業さえ変わっていくこともあるかもしれません。
2019年下半期、各月の運勢
7月「熱い季節の始まり」
2日(火)に火星がしし座入りしていく7月は、 おひつじ座にとって文字通り「熱い」季節になっていきそうです。おひつじ座から数えて5番目のしし座の位置は、恋愛やロマンス、真剣な遊びや自己表現、趣味や創作などを意味し、それらを通して思いきりエネルギーを燃焼させていき、カタルシスを得ていくところまで行けば、どこかしら自分が生まれ変わっていくように感じられてくるはず。 おひつじ座本来の向こう見ずぶりを存分に発揮して、身体が反応するままにどんどん行動していきましょう。
8月「本当に欲しいものは何か?」
7月にしし座入りした火星は18日(日)までしし座にあり、引き続き「熱い」季節が続いていきますが、 最後の12~18日の期間は特にしし座に太陽・水星・金星・火星の4天体が集中し、行動力と、それに伴うギラギラ感がひとつのクライマックスを迎えていくことになりそうです。逆にここを過ぎると、これまでの熱気が一気にクールダウンし、より現実的になって「欲しいものは着実に手に入れる」モードへ切り替えていくことが課題となっていきます。
9月「距離をとって見つめる」
中旬頃まで太陽・水星・金星・火星の4天体がおとめ座に集中しており、あなたがここしばらく夢中になってきた“相手”や‟対象”のことを、ここでやっと客観的かつ冷静に見えてくるようになるかもしれません(これはおひつじ座にとっては難しい課題ですが)。当然、 相手の良いところばかりでなく、欠点や短所、関係性の不毛さなども分かってくるため、いっそ切り捨てるか、それとも中長期的なスパンで関係性を「育てていく」のか、選択を迫られていくことになるでしょう。
10月「合縁奇縁というもの」
先月に引き続き、他者への仕掛けや駆け引きへの機運がますます高まります。9日(水)に金星がさそり座に入ると、親密さへの欲求にドライブがかかってきやすく、それに応じてあなたを取り巻く人間関係もやや複雑怪奇になってくるでしょう。「合縁奇縁」という言葉がありますが、まさに この世には不思議なめぐり合わせや因縁による結びつきというものがあるのだと、普段さっぱりしているおひつじ座のあなたでさえ、深く感じ入っていくはずです。
11月「振り返りと揺り戻し」
月の変わり目である1日(金)にさそり座で水星が逆行を始めてから順行に戻る21日(木)まで、ここ数カ月の自分の心境の変化や、とりまく人間関係の移り変わりについて振り返っていくことになるでしょう。さそり座は、おひつじ座から数えて性的関係や心理的変化を意味する8番目の位置にあるため、 ここにきて自分の中で「既に死んだはず」の感情や縁が復活してくることもあるかもしれません。いずれにせよ、そうした揺り戻しを踏まえた上で、今後 の身の振り方を決めていきたいところです。
12月「お腹に力を入れていこう」
3日(火)に木星が約1年ぶりに星座をまたぎ、いて座からやぎ座へと移ります。やぎ座はおひつじ座から数えて10番目の「天職、社会的な立場や活動」の場所であり、 あなたはここでもう後戻りできない地点まで来てしまったのだという思いと、いよいよ自分が本気で取り組むべきテーマが定まって新しい人生が始まるのだという意気込みとを同時に抱いていくことになるでしょう。やぎ座には2017年の年末頃から土星が滞在しており、その時期から準備されてきた種子や計画が、いよいよ実を結んでいく時期が来たのだとも言えます。
2019年下半期、おひつじ座におすすめの映画
『ムーンライト』(アメリカ、2016)
複雑な家庭環境に育ったある黒人の少年期から青年期までを、三部構成で描いたヒューマンドラマ。最初に断っておくと、この映画にはいわゆる「娯楽大作」的な大どんでん返しもなければ、「見た後にすっきりする」ような感動のラストもありません。
むしろ、観るものをただ茫然とさせるような主人公をめぐる煮え切らない現実が、淡々と描かれていきます。
でも、だからこそ「本当にそれでいいの?」という主人公への問いかけが、否応なしに自分自身へも差し向けられてくるはず。
「成長」とは何か、「自分の人生は自分で決める」とはどういうことかを考える意味でも、今こそおひつじ座の人がみるべき映画なのではないかと思います。