さそり座
いのちまるだし
何を放るかそれが問題だ
今週のさそり座は、「寒いなあコロッケパンのキャベツの力」(小川楓子)という句のごとし。すなわち、泣き出しそうに笑う自分を「えいやっ」と放っていくような星回り。
おや、これはどういう句なんだろう。一瞬そう思わせておいて、想像していた中で一番素直な手の内を見せられたらキュンとするだろう。そんな感じを受ける句だ。
コロッケパンは小さいけれど、キャベツの力はすごいねって。道を歩きながら恋人と話したんじゃないか。言いながら、ペロリとそれを平らげて。あははと笑ったんじゃないか。
笑うと人は本心が顔にあらわれる。あるいは、そういう笑い方というものがあって、それはこの句のような笑い方なんじゃないかな。
およそ1年間にわたるさそり座木星期が終わり、太陽がさそり座の季節も終わった今がどんな感じなのかと言うと、まあやっと私とはこんなもんだってな手応えだったり、実感が湧いてきていて。
それは「付き合って1年、さて今のお気持ちは?」と恋人にとっさに聞かれた時のような感じと同じなのだと言えなくもない。
あなたならなんと答えるか。今週はそんなような週になりそうです。
破顔一笑
所在ない女や男である前に、まず1個の生きた命であること!
「考える人」のロダンは言いました。
「肝心な点は感動すること、望むこと、身ぶるいすること、生きることです」
まさにその通り。
身ぶるいできるだけのものを感じたとき、思わず顔に笑みが浮かんくるのであり、感動も身ぶるいもなしに何かを望むのは、おそらく命に反する行いなのです。
「いま私は新しいエネルギーに養われている」
人がそう確信するのは、いつだってそんな笑顔が自然と浮かんでくる時なのだということを、今週はどこかで頭の隅に置いていきましょう。
今週のキーワード
キャベツはおいしい