うお座
魔女より不誠実を蹴り飛ばせ
内なる目を信頼する
今週のうお座は、自らの職業的専門性ないし“本性”が鋭く問われる瞬間が訪れそう。そして、そこではあなたが内なる目を信頼できるかどうかが、焦点となってくるでしょう。
最近、あなたは人生を変えてしまうような新たな事態が、水面下でひそかに進行している気配を何かしら感じていることと思います。
まだ本格的には顕在化してないものの、勘の鋭いうお座ならば、それがやがて無視できないものになっていくことにもう気付いているはず。
ただし、実際のところそれが何なのかを自分なりに確かめるにあたって、もし外なる目を使おうとすれば、次から次へと手を変え品を変え情報収集に明け暮れ、そうして扱う情報が増えるほど混乱も増すばかりといった状況に陥るかもしれません。
ちょうど「魔女狩り」の時代において、自分が果たして何者なのかを問うた人のように。
魔女狩り時代の誠実
西ヨーロッパで魔女狩りが盛んに行われた16~17世紀では、科学も魔術も同じ自然の秘密をさぐりだす方法として、区別されることなく考えられていました。
現在の私たちからすれば、科学者こそ魔女の存在を否定し、魔女狩りの先頭に立つものと考えてしまいがちですが、実際には当時第一級の科学者たちでさえ、魔女や魔術の存在を信じていたのです。
近代科学の祖とされる思想家ベーコンもその例にも漏れなかったようで、
「ベーコンにとって魔術とは、額に汗して発見すべき真理を「安易で怠惰な儀式」によって行おうとするという点でのみ非難すべきものであった」
のだそうです。
つまり、あなたが科学者であっても、魔女であったとしても、それはここでは大した問題ではないのです。
むしろ「人生とはしょせんこんなもんだ」と世間の目をそのまま受け入れ、「安易で怠惰な」方法に頼ってしまう人間なのか、それともベーコンのように、人間の不誠実を蹴り飛ばさんと眼を光らせる人間であるのか。大事なのはそちらのジャッジなのです。
外なる目と内なる目の使い方の違いというのも、おそらくこういうことなのではないでしょうか。
今週のキーワード
内なる目を信頼する