しし座
手を動かすことと考えること
システム都合と人間都合
今週のしし座は、マニュアル破りと一からの手作り。あるいは、道具を使って自分なりに工夫するということを大切にしていくような星回り。
物事の処理や解決を間違えずに進めていくための手順がマニュアル化されると、往々にして下手な使い方が基準になりがちです。
したがって、マニュアル化やシステム化が進んでくると職人技とか職人精神みたいなことがないがしろにされたり、どうしても自分の責任という考えが薄くなってきてしまう。
実際、どこに行っても平等に医療サービスが受けられるという前提で、タテマエとしてはどこの病院もそこまで大きな違いはないことになっているけど、外科医なんて人によっては天と地ほど技量の違う人がいる訳です。
そういう意味では、9月10日の乙女座新月へと向かっていく今週は、あなたにとって何となく従ってしまっているマニュアルを破り、のっかってしまっているシステムから降りて、自分の都合や個人的な塩梅を取り戻していくには絶好のタイミングとなっていくでしょう。
「ながら族」をやめる
では具体的に、マニュアル打破やシステム便乗をやめるにはどうしたらいいか?
それは「ながら族をやめる」ということです。
いつもスマホを見ながら誰かと話したり、何か別のことを考えながら行動することに慣れすぎている。
そしてそこで無意識のうちに誰かほかの人の都合に寄せられたマニュアルやシステムに自分を乗せてしまっている。とにかくそうした方が楽だと感じて、環境や身体の情報をシャットアウトしている訳です。
これが例えば、山へ行って自分で薪を集めて、火をおこしてご飯をつくって、寝場所を確保する…ということをやってみると、ながら族なんてとてもできません。マニュアルもシステムもないから、自分の身体を動かして、工夫していくしかないんです。
逆に言えば、そういう体験がなくなっていけば、言動がどんどん空洞化していきますから、既存のマニュアルが通用しない状況にどんどん対応できなくなりますし、システムが暴走するのを止められなくなっていく。
今週はできるだけ自分の手の動きに集中しながら、自分なりの考えられるだけの余地を頭の中に作り出していきましょう。
今週のキーワード
知恵と工夫