ふたご座
そろそろ編集しようか人生を
生きるとは言葉を紡ぐこと
今週のふたご座は、自分の人生を一つの膨大なテキストに見立てたとき、その「編集」をしてみようかというような星回り。
人は誰しもが日々、心のなかで『マトリックス』に出てくる記号の滝のように、無数の言葉を紡ぎながら生きています。そうして絶えず人生というテキストを書き継ぎ、また誰かに書き込んでもらうことでテキストを織り出していく。
ただしそれだけでなく、人は既に書かれたものを後から修正・変更することができるし、文のまとまりを置き換えたり、見出しや目次を作って整理することもできます。そして、そんな編集作業していくと、時にふっと辻を横切るように、テキスト全体の質感が変わったように感じられる瞬間がある。
人知れず、淡々と、そんな節目を迎えていきましょう。
いつでも帰ってこれるように
生きていると、頭の中を流れゆく文字列が、知らず知らず自滅的な神話の荒れた海となってそこに溺れてしまうことがありますが、それは大抵テキストを構成する小さなまとまりや前後の繋がりが崩れ出し、紡ぐ言葉がどこにもひっかからなくなって滑り落ちていくような時に起こります。
そういう意味では、今週のふたご座にとって大事なことは、「しおりをはさむ」ことと言えるかも知れません。
もともと、しおりというのは山道の目印のことで、枝を折ったり、草や紙を巻きつけておくことで、いざ帰ってきたときの道しるべのことを言ったそうです。後から振り返ってみたときに、かつて歩いた道のりに、どんな意図があったのかが分かるように、少し余計に骨を折っておいても損はないはず。
今週のキーワード
人生は一つのテキスト、『マトリックス』、辻を横切る、風が吹く、全体の質感が変わる、しおりをはさむ