やぎ座
自分を丁寧に扱う
生命あるものとしての証し
今週のやぎ座は、「木偶の眼のかたりとねむる寒夜かな」(郡司正勝)という句のごとし。あるいは、自分のことを、もう一人の自分の視点から丁寧に扱っていくような星回り。
「木偶」は「デク」であやつり人形のこと、「寒夜」は「カンヤ」と読む。作者は歌舞伎研究家として著名な人物なので、おそらく文楽人形のことでしょう。
まるでピノキオを思い出させるような掲句ですが、もともと舞台で生命あるもののごとく動く文楽人形の方が情景がより生々しく、その生命感もよりリアルに感じられてきます。特に、「かたり」と聞こえてきたかすかな物音などは、「寒夜」のカ音と響きあうことで、荒涼とした世界に息づく木偶の存在感を絶妙に引き立てています。
こうした掲句の言葉の選び方のはしばしに、作者の木偶への愛情を感じずにはいられません。
しかしひるがえってみれば、私たちもかつて自分を産み育ててくれた母親にそうした視線を送られつつ育ってきたはず。
親元を離れてしまえば、そうした目線を日常的に送ってもらう機会はずっと減ってしまう訳ですが、今週はひとつ木偶を見つめる作者になったつもりで、自分の息遣いや、きちんと生命あるものとして存在している証したりえるものを丁寧に見つめていくといいでしょう。
運は管理できる
なぜか不思議と「運がいい人」というのは、必ず自分なりのリズムの作りだし方を知っているものです。それはつまり、「運は管理できる」ということ。しかもそういう思いに支えられていると、ますます運の流れに鋭敏になってくるので、結果的に自分の立つべき場所やそのタイミングが自然に分かるようになってきます。
そうした良い循環を自分でつくるのは、理屈抜きにとても気持ちがいいものですが、何から始めるべきかということを、ひとつ挙げるとすれば、「一日の始まりを夜にもってくる」ということに尽きます。
これは簡単な話で、寝る前までに「明日やること」「明日着る服」「明日の持ち物」を夜のうちに決めてしまうのです。朝の迷いがひとつ消えるごとに、あなたは着実に幸運体質になっていくはず。ぜひトライしてみてください。
今週のやぎ座へのキーワード
自分に誰よりも寄り添えるのは自分