やぎ座
角栄の交渉術
田中角栄のごとく
今週のやぎ座は、大事な交渉に臨む政治家のごとし。あるいは、周囲に見落とされている核心的なパズルのピースを見つけ、すかさず押さえていくような星回り。
今の政治家と言えば、その場しのぎの答弁に終始したり、秘書を使い捨てたり、事務所に責任を押し付ける姿がどうしても目立つちますが、往年の田中角栄氏は世間的なイメージはともかくとしても、じつに巧みな人心掌握術と、有限実行を兼ね備えた政治家だったように思います。
例えば「人にカネを渡すときは頭を下げて渡せ。くれてやると思ったらそれは死にガネだ」といった言葉には、奥深さがあります。
彼の言葉に「経験も知識も素養もなくてしゃべってばかりいるのは、やがて誰にも相手にされなくなる」というものもありますが、今週のやぎ座も、きちんとした話し合いの機会があるのなら、おのれの経験やそこから得た確信の中から言葉を紡ぎ、信頼を勝ち得ていくことをできるだけ心がけてみてください。
交渉の肝
「優れた指導者は人間を好き嫌いで判断しない。その代わり、能力を見分けて適材適所に配置する。肝心なのは大事を任せられる人を見つけることだ」
という田中角栄氏の言葉は、恋愛やパートナーシップにあてはめることもできるかもしれません。誰かと対等に向き合っていこうとするなら、その時々の感情や衝動を振りかざすだけではまず付き合い続けていくことはできません。
相手が苦手としていることを把握したならできるだけ自然に寄り添い、手を伸ばし、忍耐強く待つこと。そして、相手が得意としていることは奪わず、機会を与えて任せること。
こうした働きかけを繰り返すこと自体がひとつの交渉であり、相手の自尊心がどこにあるのかということこそが肝心なパズルのピースなのです。
今週は、「互いの太陽(自尊心)を活かす」ことを念頭に相手と向き合っていくことをどうか大切にされてください。
今週のキーワード
自尊心=太陽