おひつじ座
決めゼリフで決める
金田一少年の決定率は異常
今週のおひつじ座は、「謎はすべて解けた!」の金田一少年のごとし。
キャラクターにはそれぞれ、自身の存在を体現するためにここぞというタイミングで発する「決め台詞」がありますが、今週のあなたも自分なりの意見や態度をはっきり打ち出さなければならない、ここぞというタイミングが巡ってきそうです。
そこで、慌てることなくクールに決められるか、心が乱れたままヒステリックに口元を歪めてしまうかで、相手や周囲のリアクションや自分の中での手応えが大きく分かれるだけでなく、年末までの流れの出来不出来も決まってきてしまうような、そんなひとつの山場を迎えるのだとも言えるでしょう。
とはいえ、べつに奇をてらう必要も、頭よく見せる必要もありません。
全身に吸いこんだ息を吐き出すように、伏線を自然な流れで繋げていく所作が、結果的に決め台詞になっているし、だからこそ不思議と印象に残る。
Youtubeで、金田一少年の事件簿の「謎はすべて解けた!」のシーンだけ集めた映像を見ていたら、そう思いました(※個人的な意見です)。
安らかに息を吐いていく
ヨガや座禅、ヴィパッサナー瞑想など、さまざまな呼吸法が伝えられていますが、よくよく考えてみると、どのような呼吸法においても、とにかく「呼気」つまり「吐く息」を大切にしなさいという点では、不思議と一致していることに気が付きます。
具体的には、息を吐くときは「安らかに息を吐いていく」という教えで一貫している。これはどういうことか?今週のおひつじ座にとってはとても大事なポイントとなるので、もう少し続けます。
例えば、日本では人が亡くなる際に「息を引き取る」という言い方をしますが、これは納豆の「糸が引く」とか、海の「潮が引く」というのと同じで、自然において「元に戻っていく力が働いている」さまと言えるのではないかと思います。
つまり、「安らかに息を吐いていく」とは、息を引き取ってくれている側と、引かれているこちら側がスムーズにつながっている、歩調が合っているということであるということ。逆に言えば、タイミングがズレていたり、テンポが性急すぎたりすると、駄々っ子が親にひきづられていくように、いつまでも未練が残るし、謎も未解決のまま残ってしまう訳です。
とにかく、いい死に際吐き際というのは、「上手に引っぱられていく」ということであり、引っ張ってくれる何かを警戒しないで、そこに身を任せている状態なのだと言えます。
今週のキーワード
決めゼリフが命、「謎はすべて解けた!」、伏線を繋げる、吐く息を丁寧に、息を引いてくれる何かに身を任せる、天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや『金田一少年の事件簿』