みずがめ座
Who am I ?
鏡は何を映すのか
今週のみずがめ座は、まるで「魔法の鏡」を前にした王妃のよう。どんな問いかけにも答えてくれる不思議な力と、良く見せたり悪く見せたりと映し方が変わってしまう性質から、多くの物語に登場してくる魔法の鏡ですが、ここでは特に、恋人やパートナー、意中の相手や家族など、あなたを最も近くで見つめてくれている他者がその役割を果たしてくれるでしょう。
古くから、恋人同士はお互いの眼の中に自分を宿して、二人の愛を確かめると言われていますが、そこで確かめられるのは愛ばかりではないはず。
「良く見せる」鏡であれば「理想」が、「悪く見せる」鏡であれば「誹謗」が、そこで示される訳ですが、そもそもそうして鏡で映し出されているものは、一体何なのでしょうか?それは、自分自身に対して下している無意識的な価値判断なのです。
もし、鏡をのぞき込んだとき、思わず体が緊張したりビックリしてしまうのなら、心の奥底で思っていた自分と、普段頭で意識している自分との間に大きなギャップがあるということ。
あなたは今週、否が応でもその度合いを痛感させられていくでしょう。
ズレと生きがい
しかし考えてみれば、頭の中の自分とギャップのある自分の姿を映し出してくれる人と言うのはとても貴重でありがたい存在です。頭の中のイメージ通りの自分を映してくる人は楽で付き合いやすい相手ではありますが、あなたと「共に生きて」はいないのです。
いや、もしかしたら本当のところでは、誰とも共に生きてはいないのかも知れませんし、肉体上の交わりは何の確証にもならないのかも知れません。
けれど、眼鏡がずれた拍子に、「不幸」の「不」の字が矢印に見えて(縦書きだとなお〇)、思わず嬉しくなる、というのもまた人間の性だと思うのです。どうかあなたにも、鏡があって本当によかったと、心から言える日が来ますように。
今週のキーワード
「魔法の鏡」、鏡になってくれる相手、色即是空、「不」は矢印となって生を導く