てんびん座
シュリハンドクの呪文
路上で掃除に精を出す
今週のてんびん座は、まるで?でくのぼう”のように路上を整える「レレレのおじさん」のごとし。「おでかけですか、レレレのレ~!」彼はいつもそう言いながら、ほうきで道を掃いています。
それも神経質さからくるキレイ好きでそうしているというより、そうすることが自分の役目なのだと言わんばかりに無心にほうきを動かしている。
彼からは「我」というものが感じられませんが、今週のてんびん座の人にとっても、自分の身近な環境やそこを行き交う人たちの感情や欲求に向き合いつつ、その最中でどれだけ「掃除」に精を出していけるかどうかが問われていくでしょう。
清々しいコミュニケーションを
レレレのおじさんは、お釈迦様の十大弟子のひとりであった周梨槃特(シュリハンドク)をモデルにしていると言われています。
シュリハンドクは弟子の中でも最も愚かで頭の悪い人であったため、釈迦は彼に一本のほうきを与え、「垢を流し、塵を除く」と唱えながら精舎(修行場)を掃除すべしと命じ、それを何年も忠実に実行していく中で、本当に汚れていたのは自分の心だと気付いたとき、シュリハンドクは悟ったのだ言われています。
そして、路上というのは人々が自分の新たな居場所を求めて行き交う「道の途上」であり、さまざまな人生が交差する分かれ目であると同時に、人と人との絆をつくり出す結び目でもあります。
誤解や混乱の芽を払い、自分や身近な人ができるだけ素直な気持ちや言葉を交換できるよう、シュリハンドクの唱えた呪文を思いつつ、どうか掃除に励んでください。
今週のキーワード
『天才バカボン』、レレレのおじさん、「垢を流し、塵を除く」、道の途上で人と交わる