てんびん座
柱と深みと
後光と光背の関係
今週のてんびん座は、背筋を伸ばしていくような星回り。あるいは、自分が立ち返るべき理想や哲学の柱を立てていくこと。
何かに理屈をこえた勢いを感じ圧倒される時、人は相手の後ろからまるで後光がさしているように感じるものです。
おそらく今週あなたが確認していくことになるのは、自分にはそんな後光が差しているだろうか、ということ。つまり、今現在の自分を支え後押ししてくれるこれまで経験や出会いが、きちんと昇華できるような形で整理されているのかということです。
それは、過去の栄光を「ひけらかす」ではなく、しっかりした流儀に裏打ちされた、自分の心の奥底にまで届くような「動機付け」である必要があります。
なぜ、自分は今ここに存在しているのか。その存在意義に対する確信であり、たとえば仏像や聖人と呼ばれる人たちには必ずそれがあるのです。
もしまだ自分の中の確信がそれほど強く確かなものでないのなら、彼らをマイヒーローだと思って参考にするといいでしょう。
エッジを持つ
「溺れるものはわらをもつかむ」ものですが、背の立たない川の深みにまで降りていかなければ、誰もその人が「溺れている」とは思わないでしょう。
自分がギリギリのところで関わることができた人とは、たとえ偶然であっても、深く影響を受けたり与えたり、関わる内に運命共同体となってしまうものです。
一番深く潜ったところにこそ、今のあなたに必要な酸素はあるのです。動機付けの深みへと潜っていくことで、あるいは過去の潜行を想い出すことで、あなたの「柱」が何なのかはおのずと分かってくるでしょう。
今週のキーワード
神は水底に立つ