てんびん座
喜びの源泉を問う
「望みは何かと訊かれたら?」
今週のてんびん座は、映画『愛の嵐』の中でシャーロット・ランプリングが歌う「望みは何かと訊かれたら?」のよう。あるいは、人生の文化的側面をよりイキイキとしたものにするべく、自らを取り戻していくこと。
「望みは何かと訊かれたら
幸せ、と答えはするが
望み叶って幸せになったら
すぐに昔が懐かしくなるだろう
あんなに素晴らしく
不幸だった昔が――」
道徳的な常識論なんて、どうでもいい。美しいものは美しい、ただそれだけでいい。何を憚ることがあるだろうか。
美しいものにただ恋焦がれる気持ちを、ときめくものへの欲望を、大きな声で叫ぶのが文化の発端なのである。
それを「大きな声では言えないけれど」と、必ず付け足しさせられるような何か、それこそが日本文化の弱点なのではないかと思います。
今週のあなたは、泡のように立ち昇っては消えゆく白昼夢の中に、本当は今なお求めて止まない喜びの答えを見つけ出していくのだと言えるでしょう。
マクベスの魔女の言
大人になると、人生というのはそれほど綺麗なものではないということに気付いてきます。
そして、それを無理に綺麗に見せようとすればするほど、そこに何か底知れない汚れや歪みが生じてくる。
マクベスの「きれいはきたない、きたないはきれい」というセリフのように、この世という見せかけの世界では、思いは「逆に成る」ということがあるレベルでの真理なのです。
つまり、外に向けて何かを願ったり、実現に向けて努力しても、かえって空しくなるだけであり、自分の内面に向かって、あくまで自分の生きやすい世界をつくれるか否か。
という方へ魂を向け変えていける時、何気ない形で思いは叶いやすくなるんですね。
そのことをよく踏まえた上で、自分の望み何なのか? と内側へ向けて問いかけてみてください。
今週のキーワード
魂の向け変え