ふたご座
直観と指さし確認
直観で見る
今週のふたご座は、衣服の胸のボタンを外して、左右に大きく開いていくような星回り。あるいは、理解しようとするのではなく、ただ感応することに舵を切れ。
よく美術や絵画の作品解説などを読んではじめて感動したという人がいるけれど、それは感動ではなく単に知識の理解で「わかった」に過ぎない。もちろん、「わかった」ことはより深く作品と接するきっかけにはなる。そして、作品につきあう瞬間に私たちが働かせているのは直観であり、ストレートに意識の中核をうつ、言葉を超えた力に感応していくとき、そこで何かが決定的に変わってしまったりする。
そうした芸術作品の純粋鑑賞にとって、作品に描かれたシンボルや記号の意味を解説したりされたりすることは時に邪魔になることがある。意味など分からなくたって、作品のもつパワーやエネルギーは感じ取られるのであって、そこでは「何が描かれているのか」は大して重要ではない。
私たちが作品や人物をすぐに論じたり、説明したり、評価しようとしてしまうのは、もしかしたら誰か何かを「開かれた心でただ受け入れる」ことが下手になってしまったからなのかもしれない。
11日にふたご座から数えて「直観」を意味する9番目のみずがめ座で上弦の月(行動の危機)を迎えていく今週のあなたもまた、これはという人やモノがあったなら、できるだけその無意識な情報が語りかけてくるままにしていくべし。
愛情の指さし確認
ヒューマンエラーや人災の発生を少なくするため、鉄道だけでなく建設業や製造業の現場でも広く取り入れられている「指さし確認」ですが、実際、目で見るだけの場合に比べ、エラーやミスが3分の1程に減るそう。
そして奇妙な話ですが、これは会話の成立しないはずのペットや乳幼児にも、積極的に話しかけていくことで、それなりの効用があることと通じるところがあるのではないでしょうか。ペットであれ幼児であれ、真実味のある付き合いをしていくためには、まずその対象にきちんと注意を向けていくことが大切なのです。
逆に言えば、たとえ一緒にいても、目の前にあっても、大抵の場合、意識は対象に集中しきれず、辺りをさまよってしまい、感応するまでにいたっていないもの。そういう前提に立って「対象にきちんと注意を向ける」ための努力を重ねていくことで、対象への感応も増し、結果的に愛情もまた育まれていくのです。
1.目で見て 2. 腕を伸ばし指で差して 3. 声に出して 4. 耳で自分の声を聞く。
目を向けるべき対象に注意を定め、愛情を育む。今週のふたご座は、どうかさりげない工夫を大事にしてみてください。
ふたご座の今週のキーワード
愛を育てる習慣、愛を委縮させる習慣