かに座
広い世界と小さな自分
古地図を書き換える
今週はかに座は、状況の変化を察知し、マストに登る船員さんのごとし。すなわち、生き延びるために、まず全体を俯瞰できる視点を確保していくような星回り。
いま、かに座のあなたはこれまで見えていなかった景色が徐々に開けつつあり、それにつれ自分が広大な海の中のどこの地点にいて、どんな役割を担っているのかを早急に認識しなおす必要に駆られてきているように見えます。
と、このように書いている私(筆者)は、あたかもあなたの運勢をリアルに俯瞰しているかのように思われるかもしれませんが、実際には過去や記録の積み重ねを元に、事態を推測して書いています。
つまり、この占いはアバウトな事態の予測であり、過去に作られた海図のリプリント版に過ぎず、あなたが実際に生きる現実の把握は、最後は自分で為されなければなりません。
今週はまるで上空から自分を見つめるように(けれど足どりは確かに)、あなたのいま足を突っ込んでいる共同体ないし歴史が有する空間的・時間的射程において、古地図を自らの手で書き換えていってください。
いったん自分を停止させる
例えば、朝がくると嬉しい。これはひとつの宇宙的感情であると同時に、俯瞰的な視点を惹起してくれる鍵でもあります。
つまり、そこから地球が西から東に回ってくれて、東京に太陽の光が届いているんだな、とか。ふとこの地球が、底知れない暗黒空間の中を、毎秒30Kmという猛スピードで回っていて、それを太陽が見えないロープで支えてくれているんだなとか。
連想が飛んでいって、次第にありがたいような恐ろしいような事実に思い至っていく。
そういうとき、人はなぜだか目的を見失った自分の行動を停止させるだけの力が湧いてくるんですよね。そうして初めて、いま自分がしようとしていることが、いったい何のためなのか、もういちど再検討することができる。
そういう鍵を見つけていくところから、再確認のプロセスは始まっていくのだと思います。
今週のキーワード
鍵としての宇宙的感情