てんびん座
自分を休耕させることの意義
睡眠力
今週のてんびん座は、休耕日和。自分という大地を休ませ、くつろぐ時間を作っていくことで、自然な身体のリズムに乗っかってゆらゆらしていくような星回り。
ここのところバタバタと現実が動いて、どこか忙しなかったてんびん座の人にとって、今週はとても静かな禊ぎのタイミングを迎えていくことができそう。
水木しげるはどんなに忙しくても10時間は寝るようにしていて、常々、幸せは「睡眠力」からくると言っていたそうです。
例えばギリシャ神話でも、眠りの神ヒュプノスの息子で「神のお告げを届ける力」を持つモルペウスが、人間の夢に入っていくことでその力を発揮できたことを考えても、あながち軽視するわけにはいかないでしょう。
心中にある言葉やイメージや感情、「やらねば」という声をクリアにしたり、アクをぬいていくためにも、今週はスケジュールの中で「何もせずにただ寝る」ことを一等大事にしていくとよいかと思います。
進化は死の獲得から始まった
生物学者の池田清彦氏いわく「私たちは、『なぜ生物はみな死ぬのだろうか』と疑問に思っている。ところがこれは大間違いで、「生物は基本的に死なない」(『初歩から学ぶ生物学』)、さらに「死ぬのは人間の個体であり、人間にも細胞レベルでは死なないものがある」のだそうです。
最初の生物であるバクテリアは、原理的に不死身でしたが、「なぜか同じタイプの染色体が2個ずつある2nの細胞の生物になった途端に死にはじめ」、ある意味で「死ぬことができるようになってから多細胞になることができた」のだとか。
つまり、生物の進化はきちんと死ぬことができるようになったときに、展開していったものだったのです。
今週のあなたも、自分に与えられたギフトとしての「死」や「ひとつの終わり」を自然に受け入れていくためのいい訓練ができるかもしれませんね。
今週のキーワード
睡眠は小さな死