過ごしやすい気温が続き、お出かけが捗る今の時期。今度のおやすみは、美術館でアート鑑賞なんていかがでしょうか?
東京・白金台の東京都庭園美術館では、2024年6月1日(土)~8月25日(日)の期間で巡回展「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」が開催中。
すてきな邸宅の空間の中で、大正ロマンを象徴する画家・竹久夢二(たけひさ・ゆめじ)の作品を堪能することができますよ。とってもかわいいグッズにも注目です!
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」が開幕
画家であり、詩人でもあった竹久夢二。叙情的な美人画によって人気を博し、グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍した画家・詩人です。
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」は、そんな夢二の生誕140年を記念した展覧会。
幻の名画やスケッチ、初公開資料を含む約180点の作品が一堂に介しています。
会場となる東京都庭園美術館は、1933(昭和8)年に皇族朝香宮家の自邸として建てられたもの。
フランスのアール・デコ様式が取り入れられたデザインは全く古さを感じさせず、どこを切り取ってもおしゃれなんです…。
特別な空間の中で、夢二の作品を堪能できるなんてとっても贅沢。建物や空間デザイン、そしてディスプレイにも注目しながら鑑賞してみてくださいね。
名画《アマリリス》を含む貴重な作品がずらり
今回の見どころの1つが、夢二郷土美術館に所蔵されている幻の名画《アマリリス》。長らく所在不明とされていた油彩画が、近年の調査によって発見されました。
夢二の現存する油彩画は約30点と少ないため、かなり貴重なんだそう。《アマリリス》が東京で公開されるのは、今回が初めてだといいます。
そんな貴重な名画が、序盤に登場しますよ。
絵画だけでなく絵葉書や封筒のデザイン、詩など、あらゆる角度から人々の暮らしに携わっていた夢二。
さまざまな装飾が残る東京都庭園美術館の邸宅を活かした展示は、夢二の作品が空間を彩っているようにも思えます。
この作品に描かれているのは、恋に悩む青年と、その想い人の少女。
狭い空間の中で、1枚だけポッとあかりで照らされている展示はなんだか切なく、すれ違う2人の心を表現しているかのようです。
1914(大正3)年に開店した「港屋絵草紙店」には、夢二が企画し、自らデザインした封筒や千代紙などの小間物が並んでいたとのこと。
そのかわいいデザインは、若い女性客を中心に人気を集めたといいます。雑貨や帯、おしゃれな本の挿絵や装丁も多数手がけていたのだとか。
草花をモチーフにしたグラフィックデザインは、今見てもかわいくて魅力的ですよね。
コレクションしたくなる!かわいいグッズがたくさん
本展ではかわいいグッズも目白押し。特におすすめしたいのが、図録の『箱入り』(レターブック1冊付き、税込4500円)です。
箱のデザインは、「桜草」「若草」「青い小径」「猫」の4種類。並べてもかわいいから、全部集めたくなっちゃいそうですね。
「パレスホテル東京」開業以来のシグニチャーアイテム「千代ちょこ」とコラボレーションした、「千代ちょこ-竹久夢二」(税込4200円/6枚入り)は、プレゼントにも◎
食べるのがもったいないほど芸術的なチョコレートに、うっとりしちゃいそうです…。
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」の会期は、8月25日(日)まで。併設されているカフェやレストランではコラボメニューも展開されているので、要チェックですよ。
なお、本展ではドレスコード割引も実施中。きものを着て来館すると、当日券が100円引になるそうです。レトロなデザインのきものに身を包んで、大正の雰囲気を楽しむのもすてきですね。
気になった方は、ぜひ足を運んでみて。
生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界
期間:2024年6月1日(土)~8月25日(日)
※月曜休館、ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・祝)は開館、7月16日(火)、8月13日(火)は休館
時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
場所:東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)
観覧料:一般 税込1400円/大学生(専修・各種専門学校含む)税込1120円/中・高校生 税込700円
URL:https://www.teien-art-museum.ne.jp/