isuta

Instagramフィルム写真を「VSCO」で加工して自分の色に。フィルムに魅せられたインスタグラマーの“フィルム写真への愛や想い”

フィルム写真を「VSCO」で加工して自分の色に。フィルムに魅せられたインスタグラマーの“フィルム写真への愛や想い”

Instagram

2017/04/30
iphonegirlisuta編集部(スマホ)


この記事のINDEX

Instagramと森美術館のイベント「#emptyMoriArtMuseum」では、19名のインスタグラマーが「N・S・ハルシャ展」を自由に撮りまわり、新たなアートの楽しみ方が生まれたように思います。

Instagram@chiaoking

そのイベントにも参加していたインスタグラマー・石川聡美さん(@sato_co)の写真がとても素敵だったので、今回お話を聞きました!

#emptyのイベントは全てiPhoneで撮影

--今回、Instagramの#empty初参加とのことでしたが、どんな風に撮りたいなどのイメージはあったんですか?

正直どんなイベントなのか分からなかったのですが、知っている美術館を貸し切って作品を撮らせていただけるとのことだったので、大きな作品が伝わるように、引きで撮ろうと思ってました。

--Instagramを拝見して、普段はポートレートが多いのかなと思っていたのですが、今回の空間というのがどんな写真に仕上がるのかが気になります!

そうなんです、いつもの撮影では自然の中で軽くポージングしたり、動いてもらってるところを撮ったり。でも今回はいつもの撮り方だと作品を活かせないなと感じたので、どちらかというと色合いをちょっと主張できるような撮り方だったり、単純なんですけど、“作品を見てるっていう状態”の写真は、何枚か撮らせてもらいました。

 

--今日は全てiPhoneで?

今日は全部iPhoneで、引きで撮ってます。普段撮っているのもiPhoneとフイルムでの写真しかなくて、でも私が使っているフイルムだと室内は厳しいかなと。あとiPhoneだと広角に撮れるので、今回はiPhoneにしました。一応、フラッシュ撮影も面白いかなと思って「写ルンです」を持ってきたので、ポップなところは「写ルンです」で撮ってます。

--普段も「写ルンです」で撮っているんですか?

いや、いつもはNikonのF3というカメラを使っているんですけど、「面白い写真を撮りたいな」というときに「写ルンです」を使ってます。

--どんな写真を撮られたのか、すごい楽しみです! ハッシュタグで検索しますね!

ちゃんと撮れていればいいんですけど(笑)。

フィルム写真を「VSCO」で加工して自分の色に

--普段の撮影にフィルムを使っているとのことですが、Instagramの投稿に「#VSCO」があったのですが、これはアプリの……?

そうです! アプリです。

--フィルム写真をアプリで加工されているんですか?

そうですね。もちろん、フィルムの色をそのまま出した方がいいという人もいると思うんですけど、個人的にフィルムの写り方や現像しなければ分からないところが楽しくて、フィルムで撮り始めて。そこまでフィルム自体の色にいい意味でこだわりがないんですよ。それがアプリで加工して、私っぽい写真だねって言ってもらえれば、それは結局私が撮った写真なので(笑)、いいのかなって。これがいいのか悪いのかは分からないんですけど。

--フィルムで撮ったらもう写真として完成! っていう風に思っていたので、アプリ(VSCO)で、もうひと手間加えるっていうのがすごく新鮮でした。「VSCO」でよく使っているフィルターってあるんですか?

種類が多いんですけど、日常的な写真をいっぱつで加工する時は、「A6」を使ったり、少し雰囲気がある写真の時は「P4」。ただこの「P4」は100%で使ってしまうと青みが強すぎてしまうので、そこらへんはバランスを考えて少し下げたりとか、写真が不自然になりすぎないように使ってます。

--すごい! 大体のフィルターが入ってる……。

入ってます(笑)! 「VSCO」は最初に入ってるフィルターがすごく少ないんですよ。あと青みがあるフィルターが自分的には好きなので、Jのシリーズ、「J3」「J4」「J5」とかはグリーンが綺麗に出たり、青みがかったり、ピンクの写真がよりピンクになったりするんですよ。桜を撮った時とかピンクの主張を強くしたい時に使ったりしてました!

--すごく綺麗に加工できるんですね…。

そうですね。今までって加工すると画質が落ちるっていうのがついて回ってきていたんですけど、アプリもいろいろと進化していますよね。

私が「VSCO」を使っているというのも、加工をどれだけしても画質が一切落ちないからなんです。以前、個展をやらせてもらった時に、A4、A3、A2、A1っていうところで画質が落ちるわけにはいかない。

基本的にはフィルムで個展に出すのであればそもそも加工するなよっていう話なんですけど(笑)、それでも手を加えてしまうっていう。それで前回はA0っていう結構大きなサイズもあったんですけど、一度引き伸ばしてもらって「VSCO」にかけて、それでも画質が落ちないので、やっぱりこれは使えるな、と。

--A0でも大丈夫なんてすごいですね。他に試しに使ってみたアプリはあるんですか?

最近だと「RNI Films」っていうアプリがフィルムの質感で加工出来るので私好みではあるんですが、加工の調節ができなくて、フィルターをかけたら100%で、いいか悪いかみたいな。フィルターの調節ができないのがすごく厳しいですね。でも一気にそのフィルム写真っぽくできるっていう風に見れば、このアプリはいいかもしれないです。でも私はやっぱりまだ「VSCO」の方が使いやすいですね。Instagramに投稿した写真にも「#RNIFilms」っていうタグがついているので、見てみてください!

Instagramの投稿は3つの並びを意識する

--ちなみに、iPhoneで写真を撮る時に“フィルム写真っぽく”するコツってあるんですか?

もともとフィルム写真っぽく撮るっていう撮り方はあまりしないので、撮る時はそんなに考えてないです。結局、それがよく出たらよかったし、悪く出てしまったら、また撮ればいいやぐらいに持っているので、そんなに気にしないですね。

--あとこれは個人的な悩みではあるんですけど、Instagramでフィードの統一感が出るとフォロワーが増えたり、いいねが増えたりとかあると思うんですけど、統一感を出すコツってあったりしますか?

気にしてる人は気にしてるし、気にしてない人は気にしてないと思うんですけど、私は撮っている時に気にしないで撮っているので、フィードに出す時は気にしています。

3つ並んでいる投稿のうち、両サイドの色を合わせたりとか、大体その3つの並びっていうのは考えながら写真のアップをしていて。最近行った伊豆大島は霧だらけだったんですけど、霧の写真とあと桜の写真しかなかったので、桜が続くとごちゃごちゃしてしまうじゃないですか? なので桜と霧を順番に入れてみたり、手が入っていたりとか印象的な写真も1つ飛ばしで投稿したりとか、何人か写っている写真も飛ばして入れてみるとか、かなり気にして投稿はしていますね。

だからこの写真を出したいなと思っても、この隣にきたら見た目があまりよくないっていう時は、何日か空いてから投稿するというのはしてます。

--綺麗なフィードを作るには、ちゃんと考えて投稿する必要があるってことなんですね。

そうですね。そこだけはすごく気にしています。

フィルムカメラ再燃で廃盤フィルム復活に繋がれば…

--そんなフィルムカメラを愛用している石川聡美さんから見て、昨今のフィルム写真の再燃についてどう思われますか?

私、実はそこまでフイルム歴が長いわけではなくて、写真自体も5年弱くらい。もともとなんとなく写真を撮るのが好きで撮ってはいたんですけど、デジタルから入って、AndroidにInstagramが登場したので、Instagramを始めて。そのあとiPhoneで写真を撮り始めたんですけど、フィルムで写真を撮る人が身近にいたので使わせてもらったら一気にハマってしまいました。そこからなのでフィルム暦は2年くらいなんですよ。

--そうなるとInstagram暦は長いですよね?

何年になるんでしょう? 5年くらいですね!(Android版Instagramがリリースされたのは米国時間で2012年4月3日)

 

最初はAndroidでInstagramを使って使っていたんですけど、iPhoneで撮る方が素敵な写真を撮る人が多いイメージだったので、DocomoからiPhoneが出たタイミングでiPhoneに変えて、そこからiPhoneで撮り始めたんです。

そのあとフィルムに移って撮り始めたのはいいんですけど、始めて少ししたくらいからフィルムの価格が高くなったり、廃盤になっていたり、日本では買えなかったりしたので、もう少し早くフィルムを使っていれば良かったなとは思いますね。

でも今の若い人たちがたくさん使ってくれれば、「じゃあこのフィルムを復活させよう」みたいなことに繋がって、徐々に良い方向に向いてくれたら嬉しいですね!

 

現像しなければ分からなかったり、フィルム写真特有のノイジーな質感に魅了されてしまった聡美さん。フィルムカメラを使いながらも、iPhoneでも写真を撮り、アプリでフィルム写真の質感に加工する……。フィルム写真をアプリで加工することは一般的ではないのかもしれませんが、その姿勢からは“フィルム写真への愛や想い”を感じることができました。

同じもので撮ったとしても、加工や見せ方次第で自分だけの写真の表現ができるのは、今の時代ならでは。ただ写真を撮るだけでなく、自分の感覚にピタッとハマってくれる写真の表現を追求したい気持ちになりました!

関連記事