iPhoneで撮れる写真が高画質になったからこそ、写真を撮る時の悩みが増えた。
「綺麗に見える角度は?」「背景はどうしたらいいの?」「小物を撮影する時、何に気をつけたらいいんだろう?」など、ちょっとした疑問はつきません。
6月某日、そんな悩める人を対象にした「写真撮影ワークショップ」が、写真教室「たのしいカメラ学校」とBASE主催のもと開かれました!
「カメラ1年生」の著者・矢島直美さんが講師として登壇
東京都内にある株式会社ログズにて開催されたワークショップ当日、「カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編」というiPhoneを使った写真の撮り方の執筆や、美容専門学校など、様々な場で講師として活躍されている矢島直美さんがゲスト講師として登壇されました。
座学と実践を交えたワークショップは、同じような悩みを持つisuta読者にぴったり。その内容をお届けしていきます♡
【撮影前ポイント1】カメラ設定にこだわる
写真を撮る前に、まずは“カメラ設定”にこだわることがポイントなのだそう。
・グリッドをオンにする(水平垂直のとれた写真が撮りやすくなる)
・設定を保持する(自動的に「写真」モードに戻らずに、「スクエア」など最後に使ったモードが保持される)
・HDR機能はオフにする(合成感が出てしまうため)
・Live Photosはオフにする(合成感が出るのを防ぐため)※写真とは別に、iPhone本体の明るさ設定の画面では「True Toneをオフ」にする。
基本のグリッドや設定保持の設定など、スルーしてしまいがちな機能まで、細かく見直しましょう♩
また使用する機種は、カメラ性能がぐっと良くなったデュアルカメラのiPhoneがおすすめなのだとか。デュアルカメラががついている機種だと、物撮りがしやすく、また写真に歪みが発生しにくいそう!
【撮影前ポイント2】便利なグッズをそろえよう
物撮りの際、あったら便利なグッズも教えていただきました♡
▽三脚
→手ブレしない。同じアングルで固定した写真が撮りやすい▽シンプルな背景紙
→被写体が際立つ!100均のペーパー、布や革の切れ端、洋書や英字新聞はコピーして使用するのがおすすめ(例えば手頃な模造紙の他、大理石柄やタイル柄などがデザインされた背景紙など)▽簡易レフ
→光を反射させるレフ板は、専用のものではなく、コピー用紙などでも代用可能
撮影のサポートをしてくれるアイテムがこちら。
それとは別に、イメージに合う雑貨屋植物なども用意してくださいね! 色合いに統一感をもたせると整いやすいそうです。
【実践1】斜俯瞰の物撮り方法
少し斜めから撮った方が被写体の魅力が伝わりそう、という時は“斜俯瞰”で撮影!
・十分に明るい窓際で撮影(直射の場合は、窓にトレーシングペーパーなどを貼って光を和ら
げる)
・立体的に見える工夫をする(サイド光で撮影すると被写体が立体的に見える)
・物が魅力的に見えるアングルを探す
実際に撮影を行う時は、ピントを合わせる時にそのままを長押しして「AE/AFロック」をかけます。そうすると、明るさやピントが固定されるので、シャッターを切るたびに合わせ直さなくていいんです♩
「AE/AFロック」を活用した「前ボケ」写真がこちら。手前にボカした植物の位置を調整しながら何枚も撮影。このテクニックは使えそうですね♡
【実践2】真俯瞰の物撮り方法
“真俯瞰”での撮影時、注意するポイントがこちら。
・自分の影が入らないように注意
・光については斜俯瞰と同じ
・被写体は中心よりも少し下に置く
・グリッド設定をするとiPhoneテーブルと並行にした時に黄色と白の「+」が出る。この「+」をぴったりと重ね合わせると真俯瞰で撮れているという合図。
真俯瞰の場合は、背景にこだわらなくてもいい分、スタイリングアイテムや配置に気を配る必要があります。
紙や布を重ねたり、色合いを考えたり、調整しながら撮影してみてくださいね♡
【実践3】iPhoneの編集機能で被写体を目立たせる
撮影した後は、写真の編集を行います。使うのはiPhoneの標準編集機能。
ライト、カラーで明るさや色合いを調整したら、細かな補正機能として「コントラスト」「シャドウ」「彩度」、このひと手間で写真がぐっと良くなるので、ぜひ試してみてくださいね。
「何を伝えたいのか?」を明確に
撮り方を極めるのも大切ですが、その前にまず「この写真を通して何を伝えたいのか?」を考えることが大切です。
この内容を実践すれば、iPhoneを使った写真ライフがもっと楽しくなること間違いなしですよ♡