Appleは日本時間6月5日、WWDC 2018(Worldwide Developers Conference:世界開発者会議)を開催。
今年は新しいハードウェアの発表こそなかったものの、例年通り新しいiOSとなるiOS 12が正式に発表されました。
OS自体の使い勝手に劇的な変化はなさそうですが、数々の新機能に加えて、何よりもパフォーマンスが向上するという点が非常に楽しみなアップデートですよ!
CPUの使い方を変えることで大幅なスピードアップを実現
2018年のWWDCは私を含め、新しいiPhoneやiPad、Macの発表を楽しみにしていた人にとってはやや肩すかしな面もありましたが。
よくよく考えてみれば、本来はあくまで「開発者向けの会議」であって、必ずしも新製品発表イベントというわけではないんですよね。
そして、新しいOSにはこんな機能が搭載され、こんなことができるようになりますよ〜という、まさに開発者向けの情報が開示されました。
メインとなったのは、今秋にリリースが予定されるiOS 12。
新機能もさることながら、スピードアップにかなり力を入れたアップデートになっています。
10%や20%程度のスピードアップでは体感的にあまりわからないかもしれませんが。
今回の発表によれば、iOS 12ではカメラの切り替えで70%、アプリの起動で40%、負荷の大きい処理で2倍程度の速度改善がなされるとのこと。
iOS 12では、ハードウェアではなくソフトウェアで——この場合はCPUの使い方の変更によってスピードアップを実現しています。
従来は緩やかにCPUのパフォーマンスを上げていったところを……。
iOS 12では、ユーザーがアクションを起こした直後に高いパフォーマンスを発揮するように変えています。
バッテリー消費がどう変わるのかという疑問もありますが、何にせよiPhoneやiPadの反応が素早いものになってくれれば、より快適に使えるようになるのではないでしょうか。
これは今から期待が膨らみますね!
対象はiPhone 5s以降、古いiPhoneでもスピードアップが期待できる!
そして嬉しいのは、今回のアップデートではiPhoneの切り捨てがないという点。
2013年に発売されたiPhone 5sもアップデートの対象となっていて、こうした古い機種でもスピードアップが期待できるわけです。
なお、iOS 12のアップデート対象となるのはこちらの機種。
iPhone 6/6s世代を使っている人でも、まだまだ安心して使い続けることができそうですよ♩
新しいmacOSとwatchOSの発表も
今回のWWDCではハードウェアの発表はありませんでしたが、iOS 12とあわせてMacおよびApple Wacth用の新しいOSも発表されています。
Mac用のOSは、macOS Mojave(モハーヴェ)。ここのところ山続きでしたが、今度は砂漠になったようですね。
Apple Watch用のOSはwatchOS 5となり、トランシーバー機能やワークアウトの強化などが行われます。
iPhone/iPadユーザーだけでなく、MacやApple Watchユーザーの方も今秋のアップデートを楽しみに待ちましょう!
Apple Events - WWDC Keynote, June 2018 / Apple
https://www.apple.com/apple-events/june-2018/