株式会社nanapiが男女500人のスマホユーザーに行った、“スマートフォンでのコミュニケーションに関する意識調査”からとても興味深いデータが出ました。
10代の2人に1人は『隠しアカウント』あり
男女500人のスマホユーザーに「友人に知らせていないソーシャルメディア等のアカウントを持っているか」と尋ねたところ、「持っている」が38.6%、「今は持っていないが、前は持っていた」が10.4%、「今も昔も持っていない」が51.0%となりました。
また、10代に絞ると「持っている」が50.7%、「今は持っていないが、前は持っていた」が11.3%、「今も昔も持っていない」が38.0%と、半数以上が現在も隠しアカウントを持っていることがわかりました!
10代女性、悩み相談はオンラインの友人
また、「恋愛や今の悩みなど何でも話せる相手が、リアル(オフライン)とスマホのやりとり上(オンライン)とでそれぞれ何人いるか」を尋ねたところ、男性はオフライン、女性はオンラインの方が多いことがわかりました。
特に10代女性は、オフラインが5.1人に対し、オンラインが8.6人と大きく上回っています。普段顔を合わせている友人よりも、身分の知らない人に個人的な相談をすることが多いという、驚きの結果になりました。
残らないコミュニケーションに注目
10代のオンライン相談が増加している背景には、Q&Aアプリの存在があります。従来からYahoo!知恵袋のような、オンライン上での悩み相談は存在していましたが、最近Q&Aアプリが注目されてきたのには“残らない”という全く新しい視点が加わったからです。
特に注目を集めているQ&Aアプリ『アンサー』は、匿名(ユーザーネーム)で利用でき、即レス率は90%、さらに相談は24時間でタイムラインから削除されます。匿名だからこそ本音を言えて、時間が立てばアプリ上からも消える、でもしっかりと悩みは解決できるといった良い構造ができあがっています。
iMessageや海外版LINEにも自動消滅機能が導入されるということで、ますます残らないコミュニケーションに注目があつまりそうです。
従来のソーシャルメディアは、周りの人へ自分の情報を発信することがメインでした。しかし、今ではいかに自分の情報を公開せずに、必要な情報を収集ができるかということに重点が置かれている気がします。
“既読疲れ”“通知疲れ”に続いて、“共有疲れ”なんて言葉も生まれそうですね。