春は曙。やうやう白くなりゆく、山際すこし明りて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。夏は夜。月の頃はさらなり。
つまり、夏にこそ夜景の写真を撮るべきだと、かの清少納言も枕草子に書き記しています。
月の写真にチャレンジすればさらにオッケー♪
こんにちは、過去の偉人のアドバイスに流されやすいみきしろです。
というわけで今回は、清少納言先生のススメに従って、iPhoneでの夜景撮影に挑戦してみたいと思います☆
できれば都会の夜景の方がいいのでしょうが、残念ながら私の住んでいる田舎では、夜になるとかなり暗くなってしまいます。(^_^ゞ
サンプルとしては微妙ですが、行ってみよー!
夜景撮影に必須のテクニック「AEロック」
まずは我が家の屋上から見回して、明るいところを探してみます。
うん、山しかない真っ暗な方向もあるみたいですが、とりあえず近所の交差点が明るそうですね。
お店の看板もあるし。
中心部の明るいあたりをタップしてフォーカス。
そのままパチリといくと……
う~ん、なんだか光の塊がもやもやっとしているだけで、何の風景かさっぱり分かりませんね。
これが溢れんばかりの光の洪水だというならアリかもしれませんが、どう見てもこれでは失敗です。
その原因は、露出がまったく適性でないから。
全体が暗すぎるので、中心の店舗のあたりをタップしてフォーカスしても、iPhoneは「この風景は暗いから、なるべく光が写るようにしよう!」と考えて、その結果として店舗のあたりに光が入りすぎて飛んでしまっているのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
答えはわりと簡単で、iPhoneが「この風景はそこそこ明るいから、適度に光が写ればいいよね」と考えてくれればいいんです。
こうしたときに使うのが「AE/AFロック」という機能。
本来は自動で調整されるAE(Auto Exposure:自動露出)とAF(Auto Focus:オートフォーカス)を、任意の対象にあわせて固定することができるんです。
今回の場合は、iPhoneが「そこそこ明るいよね」と認識してくれればいいので、明るい部屋の中にカメラを向けて画面を長押し。
すると、黄色い「AE/AFロック」という表示が出ました。
つまり、部屋の中の明るさにあわせた露出で固定されているわけです。
この状態で先ほどの対象にあらためてカメラを向けてみると、光が飛んでしまう状態が解消されていますね。
iPhoneの小さなレンズでは夜景の撮影にも限界がありますが、ちょっとした工夫でそこそこ見られるようになります。
ちなみに冒頭の月の写真は、もうちょっとちゃんとしたデジカメで撮影したものです。
iPhoneでもこのくらいの写真が撮れるようになると面白そうですね♪