「マウスを動かしてカーソルを画面の上の方に持っていってくださいね~」
講師のその言葉に、パソコン初心者である講習参加者は、マウスを物理的に持ち上げてディスプレイの上に重ねて呟いた。
「先生、動かないどころか画面が見えないんですけど……」
最近でこそあまり聞かなくなりましたが、パソコンが普及し始めた頃の操作講習会では、こういったシーンが良く見られたそうです。
一見するとただの笑い話のようですが、実はそれだけデジタル機器の操作方法がわかりにくいことでもありますよね。
iPhoneは指で触って直感的に操作できる分、これほど酷いことにはならないかもしれませんが。
それでも、タップやピンチ、スワイプなど、日常生活ではまずお目にかかることのない用語が当たり前に使われています。
今回は、そんなiPhoneの操作方法についてあらためて説明しますね。
何はともあれ、基本はタップ
操作の一番の基本はタップですよね。
これは、アイコンやリンク、各種ボタンなどを1回押すだけの操作なので問題ないでしょう。
1回触れてからそのまま滑らすスワイプ
次に使う機会が多いと思われるのがスワイプ。
これは、画面に一度タッチして、そのまま指を滑らせる操作のことを指します。
画面の切替やスクロールなどに用いられますね。
触れてから素早くサッと払うフリック
文字の入力などに際して、画面に触れてからサッと払うように指を滑らせるのがフリック。
実のところ、フリックとスワイプにそれほど明確な差異は付けられていないというのが現状です。
- 画面に一度タッチしてから
- そのまま話さずに指を動かす
という動き自体は同じですからね。
しいて言うならば、長く滑らせるのはスワイプ、短くサッと払うのはフリックと行った感じでしょうか。
タップして押したまま画面の変化を待つ長押し
通常のタップでは、軽く押してすぐに指を離します。
このとき、画面に変化が起きるまで長押しする操作(ロングタップ)もあります。
ホーム画面のアイコンを整理するときの動きがわかりやすいですね。
アイコンを長押しすると、ブルブルと震えて操作できるようになるこの画面です。
目的の場所まで何かを移動させるドラッグ
引き続き、ホーム画面のアイコン整理を例にご説明。
アイコンブルブル状態のとき、移動したいアイコンに触れて、そのまま離さずに目的の場所まで動かしてから離します。
この動作がドラッグ。パソコンでいうところのドラッグ&ドロップと同じですね。
2本指で操作するピンチ
拡大や縮小の際に用いられるのがピンチ。
2本指でつまむようにして、そのまま内側に縮めたり外側に広げたりします。
- 内側に縮めるのがピンチインで縮小操作
- 外側に広げるのがピンチアウトで拡大操作
となります。
用語としてはともかく、操作自体は直感的でわかりやすいですね。
以上、今さら聞けないiPhoneの操作方法についてまとめてみました!