「ピタゴラ風」や「ピタゴラ的装置」といった表現を聞いたことはありますか?
ビー玉などが転がって、いろんな仕掛けが伝わっていく映像のアレです☆
NHK教育の「ピタゴラスイッチ」という番組からきている表現であり、最初のきっかけとなる運動を与えると、それが次々と連鎖して動きがつながっていく装置のことを指しています。
イメージとしてはドミノに近いのですが、ドミノ牌ではなく身の回りのものを使うのが特徴ですね。
そのピタゴラ的ゲームの最高傑作との呼び声も高いのが、今回ご紹介する「Electric Box」というゲーム。
もともとは2009年にブラウザゲーム(Webゲーム)として大人気となり、それをiPhoneにも移植したものになります。
いろんなアイテムを配置して電力を伝えよう
ゲームの目的はシンプルで、電源からターゲットへと電力を伝えるという、ただそれだけのものです。
ただし、当然のように電源とターゲットは直接つながってはいません。
そこで、いろんなアイテムを配置して、いわば回路を作って電力が伝わるようにしてあげるのです。
たとえばコレ。
電源から電力を受けた電球が光って、その光を受けたソーラーパネルが発電。
さらに、その電力を受けた水槽が水を落として、落ちた水を受けた水車が発電。
こうしてターゲットへと電力を伝えます。
静止画でみるとわかりにくいですが、電力(動き)が仕掛けを使って伝わっていく様は、まさにピタゴラ風といえるでしょう。
アイテムはいろんな種類があり、電力を受けて湯気を出す電気ヤカン、湯気を受けて発電する蒸気検知器、ファン、風車など、じつにさまざま。
これらをどう組み合わせて電力を伝えるのか、頭の使いどころですね♪
アイテムを『動かす』ピタゴラ的な仕掛けも必要になる
Electric Boxがピタゴラ的といわれる最大の理由のひとつ。
それは『電力を与えてアイテムの位置を動かす』という仕掛けが必要な点にあります。
たとえばこの問題。
ワイヤーは3つに分かれていて、真中に蒸気検知器が1つ。
アイテムは電気ヤカンが1つに電磁石が2つとなっています。
この中で電力を伝えることのできるアイテムは、電気ヤカンと蒸気検知器の組み合わせになりますが、肝心の蒸気検知器は真中の孤立したワイヤーの上にあります。
そこで、電磁石とヤカンを図のように配置します。
電源を入れると、湯気を受けて真中のワイヤーに電力が流れ、電磁石が起動します。
ヤカンと蒸気検知器が電磁石に引き寄せられました!
こうすれば、ターゲットに電力を伝えられますね。
まさにピタゴラ的発想♪
ステージは全部で65個あり、アイテムもここでは紹介しきれないほどあります。
頭の体操にぴったりな上、何よりピタゴラ的装置がうまく動いた時の爽快感がたまりません。
流行りのゲームではありませんが、確かな名作なのでとってもオススメですよ!
ちなみに、ピタゴラスイッチの語源は言わずと知れたピタゴラス。
ピタゴラスの定理(三平方の定理)で有名な御仁ですが、まさか後世で自分の名前がこんな使われ方をするとは思いもしなかったでしょうね♪
記事で紹介したアプリ
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