以前ご紹介したNest社の火災報知器や室内温度管理システムは、私たちの生活を快適にしてくれる夢のようなホームオートメーションシステム。また日本国内ですでに販売されているPhillipsのHueは、照明を簡単にコントロールできるシステムとして、注目を浴びています。
(左)火災報知器/(右)室内温度管理システム
Phillips Hue
ただ、これらのシステムは、オートメーションとはいえ、ユーザーが操作することで初めて使えるもの。
現在、Appleが開発を進めているのが、「何もしなくてもいい」システム!?だそうです。
“第1デバイス”とするのはコンピューターやiPhone。ログインやGPS情報、クレジットカードの使用やSNSへのログインなどから、ユーザーの現在地情報と行動を読み取ります。そして“第2デバイス”とする自宅のテレビや照明、暖房器具やガレージドアを自動的にON・OFF!
退社した時点でiPhoneのGPS機能があなたの居場所を感知。例えば、会社から自宅到着まで30分とすると...、10分後に炊飯器とエアコンがON、20分後にお風呂がON、25分後に玄関の電気がON...家に着くころには、部屋は明るく、お風呂も準備OK、ごはんもホッカホカ。
そう、ユーザーは「何もしなくていい」のです。
家族複数名で利用することも想定していて、Appleのジオフェンシング技術でバーチャルに壁を作って行動範囲を設定。「自宅~会社」、「自宅~子供の学校」などカテゴリー分けして、家族の行動パターンから操作させることもできます
また、家のような限られた空間でも作動するように設計されるそうです。
昨年のうちに特許申請が終了しているこのホームオートメーションシステム。すでに利用されているAppleのハードウェアで、このようなシステムは実現可能のようですが、開発やコストの面での課題はたくさんあるようです。でもAppleだからこそ、実現可能!?となるのは、そう遠くないかもしれません。
出典元:Apple Insider