毎日の料理に欠かせない“醤油”。いつも私たちが見る醤油は黒いものが一般的ですが、実は透明な醤油があることをご存知ですか?
東京・かっぱ橋の「出町久屋(でまちひさや)」というお店では、そんなユニークな醤油を試食・購入することができるんです。
isutaエディターも「透明な醤油ってどういうこと?」「どんな風に使うの?」と思っていたのですが、透明醤油を使った数々のアレンジレシピにびっくり!
暑い夏の時期、透明醤油を使って見た目から“涼”を楽しめる料理づくりに、トライしてみるのもアリかもしれませんよ。
熊本の老舗メーカーが手がける「透明醤油」って?
「透明醤油」を製造・販売しているのは、明治2年から醤油や味噌を手がける熊本のメーカー「フンドーダイ」。
“食を通じて、社会に、地域に貢献する”、“時代の『食文化発信企業』として常に豊かな味の提供に努める”という2つの目標を掲げ、九州だけでなく海外にまで幅広く販売しているんです。
2022年12月には、かっぱ橋に初のアンテナショップ「出町久屋」をオープン。外国人からの関心も高く、なんと来客する4割が海外からのお客さんだといいます。
クリアな見た目「透明醤油」は良いところがたくさん
「フンドーダイ」が手がける醤油の中で、特に注目なのが「透明醤油」。本醸造の濃口醤油を作ったあと、特殊技術による透明化処理を行い、本来の黒さを取り除いた透明な醤油が完成するそうです。
見た目は透明なのに、味も香りも醤油だからちょっと不思議な感じ。加工を施している分、本来の濃口醤油に比べると、やや角が取れたマイルドな風味になっているといいます。
だからこそ、いろんな調味料や料理とも相性抜群。本来、あまり一緒に使わないオリーブオイルとの相性も良く、お刺身にかければ美味しいカルパッチョソースになるそうですよ。
さらに、色が透明だから他の食材の彩りを邪魔することもありません。黒い醤油と違って、見た目も美しく仕上がります。
一般的な醤油は「服に飛んでシミになってしまった!」なんてこともありますが、透明醤油は汚れが目立ちにくいのもうれしいポイントです。
「透明醤油」を使ったアレンジレシピにびっくり!
透明醤油の使用方法やアレンジレシピは、店舗で配布されている冊子や、出町久屋の公式Instagramから確認できます。
例えば、透明醤油を使ったこちらの「透明すぎる プリン」はゼリーのような見た目ですが、食べてみると想像よりも“プリン”の味がするんです。こってりさはなく、みずみずしいプリンといった印象で、暑い夏にぱくぱくっと食べたくなるスイーツ。
卵や乳製品を使っていないからヘルシーで、ヴィーガンの方にもおすすめなんだそうですよ。
「透明すぎるみたらし餅」は、水やグラニュー糖、ゼリーの素であるアガーから作った餅に、透明醤油を使ったみたらしタレをかけたもの。
みたらし=黒のイメージが覆るビジュアルに、驚きが隠せません…。でも、食べるとしっかり甘じょっぱいタレの味がして、ぺろりと食べられる美味しさでした!
なんと、ポテトチップスまで透明にできるんだそう!
「透明すぎる ポテトチップス 九州醤油味」を自宅で作るには少しコツが必要ですが、マッシュしたじゃがいもや片栗粉、透明醤油などを使って作れるといいます。
市販のポテトチップスとは少し異なり、食感は硬めのライスペーパーのような感じ。でもじゃがいもの味と塩気はしっかりと感じられるから、ポテトチップスらしさもあるんです。
時間がある夏休みに、一度トライしてみるのもありかも…。
そうめんに食べ飽きたら、「透明すぎる 冷やし醤油ラーメン」はいかが?
見た目からは想像できませんが、ニンニクの⾵味とネギがアクセントになった本格的なラーメンのお味にびっくりするはず。春雨を使えば、ヘルシーで罪悪感も減りそうですよね。
だし醤油にぽん酢…ほかのラインナップも気になる!
今回ご紹介したアレンジメニューのレシピは、今後Instagramで紹介されていくとのこと。そのまま食材にかけるだけでなく、いろんな使い道ができるので、料理の幅も広がりそうですね。
透明醤油以外にも、だし醤油やトリュフ醤油、ぽん酢なども展開されているため、ぜひ気になる人はお店で試食してみて。
出町久屋
住所:東京都台東区西浅草2-25-9
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日
公式サイト:https://demachihisaya.com/
公式Instagram:@demachihisaya