ポップな色使いが目を引く、幾何学模様のような抽象アート。
他にはない感性でキュートな作品を生み出しているのは、画家のAyami Tominaga(冨永絢美)さんです。
不思議なアートに目を奪われたら、もうすっかりその世界観のトリコ。かわいくて柔らかくて、見るたびに発見がある作品の数々は、どのように描かれているのでしょう?
“画家”をスタートしたきっかけや、作品に込めた想いなどを聞きました。
筆触をコラージュして絵画を制作する、画家・冨永絢美さん
京都を拠点に活動する冨永絢美さん。
軽やかで色彩豊かな作品は、自身で描いた筆触を切り取った“タッチモチーフ”を、キャンバスなどの支持体にコラージュすることで制作されています。
色彩や構図の調和を思考しながら作り上げるという絵画は、どこか抽象的で、柔らかさもあり…。見ているうちに心が休まるような、不思議なあたたかさを感じられます。
「自分にはセンスがある」と信じて続けてきたことが、画家という肩書きを持った今に繋がっているのだそう。
「センスがなかったらアートはやっていない」。そうした“根拠のない自信”が、創作活動の根源であり原動力なのかもしれないと話してくれました。
作品には、“あえて”コンセプトを持たせない
創作している作品の1つ1つには、特にコンセプトを持たせていないんだとか。
これは、“言葉が先行すると、どうしても頭で考えてうまくいかない”という理由から。
そうした中でも意識しているというのが、“部屋に飾れるかどうか”という部分だといいます。最近ではおうち時間が長くなった影響で、よりお部屋の居心地にこだわり、アートを飾る人も少なくないはず。
冨永さんもまた、居住空間にアートがあることで、より豊かな暮らしができると考えているそうですよ。
アートを落とし込んだオリジナルハンカチは、特にこだわり抜いた逸品
冨永さんの作品が気になった方は、ぜひオンラインストアを覗いてみて。
およそ1万円台〜5万円ほどで販売されている絵画作品のほか、ポストカードやマグネット、ステッカーといった、日常に取り入れやすい文具アイテムも展開中です。
例えばこちらの「オリジナルハンカチーフ」(税込3300円)は、冨永さん自身が以前から作りたいと考えていた、念願のアイテムなんだそう。
「たかがハンカチ、されどハンカチ」とこだわり抜かれた逸品は、まるでバッグやポケットに忍ばせるアート。
プリントから縫製までのすべてを一貫しておこなう、布製品の企業の協力を得て、国内生産ならではの高品質を叶えたといいます。
実はちょうど最近、オンライン販売商品についてうれしい出来事があったそう。
「作品を購入したお客さんのお子さんが、絵を見て『かわいい!』と言ってくれたようで。私の絵は抽象的だけれど、小さな子にも伝わるものがあるのだと思って、すごくうれしかったんです」と、素敵なエピソードを明かしてくれました。
8月と10月に個展を開催予定!その先の展望は…?
現在、8月と10月に東京都内での展示を予定している冨永さん。
今後も年に2回の個展を開催するつもりだそうで、目標は、「3年以内に本の表紙になること」。2020年の開業時に掲げたこの夢に向けて“亀のように”、コツコツと着実にがんばっていくといいます。
「できれば作品集も出して、グッズも増やして…そして誰かの暮らしをより豊かにする絵を作り続けます」とのこと。
今後の展開にも期待が高まりますね!
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