東京・六本木にある森美術館が3年に一度開催しているシリーズ展「六本木クロッシング」。
今年は、2019年2月9日(土)〜5月26日(日)にかけて「六本木クロッシング2019展:つないでみる」が開催されています。
現代アートを通して社会を見てみる
第6回目の開催となる六本木クロッシング2019では、現代アートを通じてこそ見えてくる「つながり」に気づかせてくれるような作品が展示されています。
インターネットの発達やグローバリゼーションにより、便利で自由な時代となった一方、世界的な経済格差など社会が分断化されていくことも問題視されています。
六本木クロッシング2019は、作家の”異質なもの同士をつないでみる”という創造力を通して、現代の問題について改めて考え直す機会を私たちに与えてくれるのです。
六本木クロッシングには興味深い作品が集結
今回の六本木クロッシングには、森美術館の3人のキュレーターが共同キュレーションを行った25組の日本のアーティストの作品が集結しいています。
ここでは、その中から4作品をピックアップしてご紹介します♩
インパクト大!ピンクの猫がお出迎え
六本木クロッシングの入り口を入ってすぐのところにあるのは、ピンクが印象的な「デコレータークラブ-ピンクの猫の小林さん-」という作品。
こちらをちらりと見ている猫が、私たちを現代アートの世界に呼び込んでいるようでかわいらしいですよね♪
鑑賞ポイントはこちら▽
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この作品の写真を撮ろうとしてみると、ピンクの猫が大きすぎて写真に収まらないことに気がつくと思います。一体作者は何を表現しようとしているのか...ぜひ考えてみてくださいね!
ファッションの視点から考える
続いてご紹介するのは、2014年からパリコレクションに参加するなど、世界的にも注目を集めている「アンリアレイジ」による新作のインスタレーション「A LIVE UN LIVE」。
私たちの生活に身近な服をモチーフに、低沸点液体を用いた素材を使用して生命のあり方について考えさせてくれる面白い作品なんです。
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写真を撮る際には、フラッシュをONにすると、「服」が際立つ綺麗な一枚を撮ることができます♩
子供の頃に抱いた気持ちをもう一度
こちらは、”景色として見渡すような海”の存在感を身近で把握できるようにと作られた「目」という作品。
本物の海は近づけば近づくほど”波”や”水”になってしまいますが、本作は景色としての海を間近で見られるように作られているのだそう。
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作品を近くでじっくり観察してみてください。私たちがいつも目にする「海」と同じようで違う、そんな驚きを得られるはずです!
日常に潜む問題を再考するきっかけに
最後にご紹介するのは、「猫オリンピック」という1300匹を超える猫が集結する競技場を中心としたインスタレーション。
こちらの作品は、作者が愛猫である寅次郎を交通事故で失ったことをきっかけに作られたと言います。
作者は、東京オリンピックを前に、私たちに日本の社会をいつもとは違う視点から見てみるきっかけを与えてくれています。
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競技場に並んでいる猫をよく見てみると、それぞれが異なる表情や体勢をしていることに気がつきます。
他にもたくさんの作品が
六本木クロッシング2019には、今回紹介した4つの他にも数多くの作品が展示されています。
作品鑑賞時には、「テクノロジーを使ってみる」「社会を観察してみる」「ふたつをつないでみる」この3つのキーワードを意識してみると、日本の今をいろんな視点から考えることができること間違いなし◎
ぜひ、六本木クロッシングへ足を運び、アートを通じて現代社会について考えてみてはいかがでしょうか?
「六本木クロッシング2019展:つないでみる」開催概要
会期:2019年2月9日(土)〜5月26日(日) 会期中無休
観覧料:一般 1,800円 / 学生(高校・大学生)1,200円 / 子供(4歳~中学生)600円 / シニア(65歳以上)1,500円
休館日:会期中無休
住所:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/roppongicrossing2019/