日差しが強い夏は、外にでるのも億劫になりがち…。
それなら、室内で楽しい体験ができるスポットへ遊びに行きませんか?
今回ご紹介するのは、東京・渋谷で開催されている展示会「⽇常アップデート」。
いつもの日常が、これまでとは違った観点から見れるユニークな体験ができちゃうかもしれません。
東京都渋谷公園通りギャラリーで開催中「⽇常アップデート」
JR渋谷駅のハチ公改札口より、徒歩約8分の場所にある「東京都渋谷公園通りギャラリー」。
アートを通して、ダイバーシティの理解促進や共生社会の実現を目指し、アール・ブリュットなどのさまざまな作品の展覧会やイベントが開催されています。
現在、2024年9月1日(日)までの日程で行われているのが、「⽇常アップデート」。
意識しないと見過ごされてしまう光景、聞き慣れたことば。見知らぬ誰かとの共同作業や、その日の記録、いつもの風景…など、さまざまな観点から繰り返される日々について考えさせられる作品が展示されています。
それぞれの作品から見えてくる他者の日常に触れることで、いつもの風景が新たな価値を生み出すかもしれませんよ。
アイロンビーズやモノクロの世界…個性豊かな作品が集結
「⽇常アップデート」には、6人の作家さんが手がける作品が並び、どれも個性豊かなものばかり。しかも、すべて無料で観覧できるんです。
例えば、土谷紘加(つちたに ひろか)さんは、アイロンビーズを使った作品を展示。ビーズの配置や色の選択、熱の当て具合はすべて異なり、土谷さんの感覚によって構成されているといいます。
ユ・ソラさんの作品は、白と黒のみで表現された、モノクロな世界感が特徴ですよ。
白い布と黒い糸を使って、刺繍の平面作品や立体作品のインスタレーションなどを制作しているそう。白と黒で表現された空間から、日常とは何かを問いかけています。
展示作品とは別に、土谷紘加とユ・ソラさんの作品は、触れるものもあるのだとか。触覚でも、日常をアップデートする新たな発見を見つけてみてくださいね。
鳥取や香川までバッグを運ぶ…?鑑賞者の参加型コンテンツも
作品をみるだけでなく、参加できるコンテンツもあるのがユニークなポイントです。
飯川雄大(いいかわ たけひろ)さんが手がけているのは、なんと鑑賞者の手で作品を運ぶコンテンツ。
展示室にある『ベリーヘビーバッグ』を、鑑賞者の手で飯川さんの展覧会が開催されている別の4会場に運ぶ体験ができちゃうんです。
鑑賞者が作品を運ぶという非日常体験による気づき、そしてその姿を目撃した人たちは作品の鑑賞者になり得るという、それぞれの立ち位置からの視点が交差する作品でもあるそう。
運び先となる別会場は、付近に「LAG(LIVE ART GALLERY)」が神宮前にありますが、鳥取県や香川県など遠方にも…!
バッグは、名前のとおりかなり重いようなので、勇気あるチャレンジャーは試してみてはいかがでしょう。
他にも、原田 郁(はらだ いく)さんは、「窓の絵」を描く参加型ワークショップや、関口忠司(せきぐち ただし)さんは心の中から湧き上がる言葉を連ねた作品を展示。宮田篤(みやた あつし)さんの「びぶんブックセンター」も必見です。
「びぶんブックセンター」は、期間中にさまざまなゲストを迎えて、ワークショップなどのイベントや、まいにちあそべる『微分帖』を準備しているそうですよ。
何気なく過ごしている毎日に、新たな発見や価値がうまれて、日常がいま以上に楽しくなりそうな「⽇常アップデート」。
渋谷でのお買い物ついでや、夏休みのお出かけ先として、ぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
日常アップデート
期間:2024年6月15日(土)~9月1日(日)
※月曜休館、ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・祝)は開館、7月16日(火)、8月13日(火)は休館
時間:11:00~19:00
※7月19日(金)、7月26日(金)、8月2日(金)、8月9日(金)、8月16日(金)8月23日(金)、8月30日(金)は、サマーナイトミュージアムにつき21:00まで開館
場所:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、展示室2、交流スペース(東京都渋谷区神南1丁目19-8 都営神南1丁目アパート)
観覧料:無料
URL:https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2024/20240615-246.html