おとめ座
想像力の幅を広げる
はっとして初めて見えてくるもの
今週のおとめ座は、「職名を明かさぬ友や蕎麦の花」(新海あぐり)という句のごとし。あるいは、相手の立場を通じて自分の立場というものを思い知っていくような星回り。
「蕎麦の花」ってのは、目立たない白い花をつけ、たいていの歳時記には「寂しげに見える花」などと書いてありますが、そのことにさえピンとこないほど、普段気にしてみることのない花です。
そんな花のことが、「職名を明かさぬ友」との出会いの後にふっと思い出されてきたのでしょう。久しぶりの再会のあと、今どんな仕事をしているのかという質問を相手に向けてしまうことは、よくあることです。そこで話をはぐらかされてしまったときの気まずさというのは、たまらないでしょう。
現実のあなたがどちらの立場に近いかはさておき、いつのまに狭くなっていた「想像力の幅」をハッとした気付きとともに取り戻していくこと。それが今週のあなたのテーマと言えるでしょう。
“蕎麦”の花言葉
華やかで刺激的、注目を集め、人が羨ましがるような、そんな恋愛や人付き合いのイメージは、今週できるだけ脇に置いてください。
それらは余計な妬みや虚栄心、何より孤独感とセットとなって、これまでもあなたを苦しめてきたはずです。 蕎麦の花は地味で、言われなければ目立たないほどの存在感ではありますが、白く可憐でささやかな幸福をもたらしてくれます。花言葉は「喜びも悲しみもあなたを救う」。
「これさえあれば生きていける」、と無邪気に思えるものは何ですか?
それをきちんと意識することで、想像力の幅も戻ってくるはずです。
今週のおとめ座へのキーワード
無邪気さと想像力