おとめ座
基盤を整えまくる
潮目の今だからこそ
今週のおとめ座のテーマは、「整地」。これは自分の立ち位置や(生活および心理的)基盤を整えておく、ということです。
今年の9月に木星がおとめ座からてんびん座へ移ってから、ここ5年間ほどの自己成長の流れがひと段落し、改めて「どのような相手とどのような形で関わっていくのか」というベクトルへと課題が変わりつつあるいま、足元を見つめ直すには絶好のタイミングと言えます。あなたが立っている大地は、過去の努力や先達の支え・遺産によって成り立っていますが、中でも特に縁のある者や記憶、それらから引き継ぐべきこととは何か?といった問いを立て、向き合ってみるといいでしょう。
あるいは、それらに当たって、まず土壌から不要なものを取り除く作業も大切。
ガーデニングでも、古い根や枯れ葉などのゴミの他、害虫などがいればキッチリ除去しておくと、びっくりするくらいその後が違ってきます。
系譜の力
『ダライ・ラマ自伝』によると、まだ少年の面影の残るダライ・ラマ14世が「私は(これから)どうしたらいいのか?」と側近に聞いた際、次のような手紙を渡されたという。
「チベットは、宗教、政府の両方が内外から攻撃を受けるであろう。もし我々みずから自国を守らないなら、ダライとパンチェン・ラマ、父と子、すべての尊厳すべき宗教指導者達はこの国から姿を消し、無名のものとなってしまうであろう。僧も僧院も絶滅されるだろう。法の支配は弱まり、政府官僚の土地、財産は没収されるだろう。彼らは己の敵に奉仕させられ、物乞いのように国を彷徨うことになろう。すべてのものが塗炭の苦しみに喘ぎ、恐怖にさらされ、昼も夜も苦悩に重い足を曳きずってゆくだろう」。
そして、側近から「この手紙を書いたのはあなたですよ。あなたが私達を導くのです」と言われてしまう。ダライ・ラマの場合、こうした先祖やルーツに対する深い信頼から、その後の自分の役割へのコミットコメントが養われたのですね。
ひとつの参考までに。
今週のキーワード
整地、5~6年スパンでの潮目、生活基盤・心理的基盤、引き継ぐべきこと、『ダライ・ラマ自伝』