おとめ座
複雑さを受け入れていくこと
複雑な自分を取り戻す
今週のおとめ座は、同じ1つの実体の異なる側面として、近しい人間関係をじっと見つめていくような星回り。あるいは、自分の存在価値にまつわる葛藤への理解を深化させていくこと。
自分以外の誰かが設定した基準をもとに自分の優劣をはかったり、比較することで自分の価値を決めたりということを、多くの人は無意識のうちにしています。
おとめ座の人というのはそうしたことに対して、とりわけ自覚的で、鋭敏になりがちなのですが、それゆえに平気な顔してうそぶいてみせることもできず、奥歯にものが挟まったような物言いになりがちなのかもしれません。
けれど一方で、そうだからこそ周囲や世間が善悪や優劣などの単純な二元論に流されてしまう時でも、あなただけは「複雑さを生きる」ということに真摯に取り組むことができるのだと言えます。
今週は、冷徹な観察者としての本領を存分に発揮して、優れている訳でも、劣っている訳でもない「自分の複雑さ」を取り戻していくための時間を過ごしていくことになるでしょう。
三位一体と運命共同体
もしあなたが漫画やテレビ、あるいは親や兄弟などを見ていて、「この人イタいな~」と感じることがあったなら、しめたもの。
イタい対象を痛ましさを感じながら見つめていられるうちはむしろよくって、イタい対象を反射的に侮ったり、露骨に見下すようになってきたら、はっきり言っておとめ座としてはおしまい。
その意味では、「複雑さを生きる」とは、まず何よりも「イタい自分を自覚する」ことが前提にある。その上で、人より劣った弱い部分については周囲に支えてもらい、「この点では人より一日の長はあるかな」と感じる事はできるだけ周囲にシェアし供給していくと少しずつ「複雑さ」が深まっていくのだと言えます。
そして、何よりそうした「生の複雑さ」の原型は必ず何らかの形で、家族や身近な人間関係の中に見出されます。
例えばマタイ福音書には
「父、子、聖霊の御名によって、洗礼を授けなさい」
という一文がありますが、原文を見るとこの「御名」は単数形なんですね。これが三位一体、すなわちキャラや役割分担は3つに分かれているけれど、その実体たる神は1つということです。
今週のあなたは、そうしたある種の運命共同体を掘り出し、自分に馴染むものへと深化させていくことで、自己価値の問題に活路を見出していけるでしょう。
今週のキーワード
イタい自分を自覚する