おとめ座
上を向いて歩いていくために
「おのれを持する」ということ
今週のおとめ座は、感情の「ハビトゥス」を培っていくような星回り。すなわち、大きな世界での成功を目指す前に、まず小さな領域で自分を少しでも生きやすくしていくこと。
ハビトゥスとは、態度、外観、装い、様子、性質などを意味するラテン語で、端的に「習慣」と訳されることが多い言葉ですが、もともとの意味に忠実に定義すれば「おのれを持する能力」のこと。
そして私たちが抱く感情もまた「ハビトゥス」の1つであり、それこそが今週のあなたにとって大切なテーマとなってくるでしょう。
例えば、愛情や優しさ、義理人情といったものは、まだ愛情にもならない思いの萌芽が何度も経験されることで強化されたり、それを発揮しやすい環境や相手を得て、練習ないし反復されていくことで初めて身についていくのだと言えます。
ほんの些細な愛情や優しさを前にした時、「愛が足りない」と不満に思ったり相手を非難してしまう人もいれば、それを拾い集めて「おのれを持する」ことで満ち足りる人もいるのは、どれだけの反復と練習を積み重ねてきたかの違いなのです。
おのれを持することは決して簡単ではありません。しかし、今のあなたならばそれができるはず。未来の苦しみを減らすためにも、些細なきっかけをこそ大切にしていきましょう。
新しい言語を獲得するつもりで
最初はうまく吹けなかった口笛も、家や道端で何度も練習していくうちに調子が出てくるものですが、最終的にその成否を分けるのは、質より量。それも圧倒的な量です。
例えば、英語の習得にも最低2000時間の勉強時間が必要になってくると言われていますが、その際もまず最初に圧倒的な量を積み上げていくことができるかどうかが、上達や習得の分かれ目になってくるそうです。
そういう意味では、今週もっとも避けたい事態はいろいろ手を広げすぎて中途半端に終わってしまうこと。
何かこれと決めることができたなら、できるだけ毎日そのための時間を作って、量を積み上げていくことを大切にしていきましょう。
今週のキーワード
反復と練習あるのみ