おうし座
等身大の人間味を忘れずに
問題の種と向き合う
今週のおうし座は、さながら「自然発生型の街の便利屋さん」。頼まれごとを一生懸命こなしている内に、いつの間にか誰かがのぼりを作って、そっと後ろに立ててくれるような星回りです。
身の周りの人が抱える不満やニーズ、問題の種に目が向きやすく、それらとおしくらまんじゅうしていく中で、ふと、そうした問題を作り出している社会の根本を正そうという気概が湧いてくることもあるでしょう。
あるいは、口先だけの理想や耳に心地よい建前を吐く人の欺瞞を見破り、大切な人を守るために声を上げ、自ら立ち上がらんとする人もいるでしょう。
いずれにせよ、普段は当たり前のように生きている現実が、どれほどの矛盾や欺瞞に取り囲まれているか、今週は改めて気付かされていくようです。
弱気を助ける紐帯になろう
映画『ゴッドファーザー』は、シチリア出身のイタリア系移民が新天地アメリカでマイノリティーとして肩を寄せ合い生き延びていく中で、虐げられたもの同士の横のつながりが「隣人の掟」となり変わり、様々な欲望や愛憎をグリングリンと回していく回転軸となっていくお話ですが、今週のあなたも、規模の大小はともかく、ある意味そうした「ゴッドファーザー=後見人、代理父」としての役割と自然に縁が出来やすいのだと言えます。その上で、一代目のビトーから、二代目のマイケルへと代替わりしていく過程で、仲間や家族を守り「弱きを助ける紐帯」であったゴッドファーザーが、次第に最愛の家族からも恐れられる「狂気的権力者」へと変わっていった点にはよくよく留意しておくべきでしょう。
おそらく、両者を分けるのは当たり前の日常における「等身大の人間味」を忘れずに持ち続けられるかどうかであり、それこそ牡牛座の真骨頂なのではないでしょうか。
今週のキーワード
街の便利屋、こなした業務が肩書きをつくる、『ゴッドファーザー』のビトーとマイケル、虐げられたもの同士の横のつながり、自分にとって一番大切な人間は誰か?、等身大の人間味