おうし座
ただそこに立つのではなく
コロナ禍での女性指導者たち
今週のおうし座は、「エンパシー」を発揮した女性指導者たちのごとし。あるいは、「シンパシー」と「エンパシー」の違いについて痛感していくような星回り。
ニュージーランドのアーダーン首相や台湾の蔡英文総統など、今回のコロナ禍で話題になったことの1つに、女性の政治指導者が率いる国が早期に感染拡大の収束に成功したことが挙げられますが、その鍵となったものが「エンパシー」であるという論調も同時によく見かけました。
シンパシーは「共感」という感情の動きですが、エンパシーはそれとも違っていて、「自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力」のことを言うのだそうです(現代ビジネス「日本がこれ以上分断しないために絶対必要な「エンパシー」とは何か」より)。
確かに、例えばアーダーン首相は「厳しく、迅速に」国境封鎖を実施した一方で、「家にいましょう、命を救いましょう」と繰り返し訴える動画を配信し、近所の人びとを助けることや、高齢者や基礎疾患のある人々への気遣いが何よりも大切だと呼びかけ続けました。
こうした相手を「モノ」として見ないケアに基づく姿勢を、経済対策や組織的感染対策など現実的リスクへのシビアな判断を両立させてみせたという分析はなるほど説得力があるように思えます。ただ、あえてそこに一つ付け加えるとしたら、そうした両立の試みを彼女たちがまさに「命懸け」で行おうとしたことも大きかったのではないでしょうか。
27日におうし座から数えて「舞台にあがること」を意味する7番目のさそり座で上弦の月を迎えていく今週のあなたもまた、いよいよ自分がどこへ向かって「命懸け」になっていくべきかということが、改めて問われていくことになりそうです。
ひとりの人間として
人生に深い平和と安らぎを取り戻していくにはどうすればよいのか、今週はできるだけ身近な他者や人間関係を通じて考えるだけでなくて、実際に行動していきたところです。
その際、個人として“強く”あろうと努めていったりパワーを行使していくと、どうしても親密な関係に「ひずみ」が生じてきますし、しかもその影響は大抵周囲の中でも弱い個や傷ついた部分にしわ寄せがいってしまう傾向にあることには十分に注意する必要があるでしょう。
そして、あなたが内的な満足やそのためのケアを大切にするおうし座らしいおうし座であればあるほど、女だからとか、普通はこうする、といった慣習に基づいてではなく、あくまでひとりの人間として、自分なりの信念や哲学に基いてケアを施していく方法論を確立していく必要があるのだと言えます。
今週は、そのトライアルないしチャレンジのためのタイミングとなっていくかも知れません。
今週のキーワード
命懸けじゃないからよ