おうし座
人生を変える書き出しを
渾身の力を込めて書く
今週のおうし座は、自分にとってもっとも大切なことを、自分に向かって書いていくような星回りです。
宇宙をめぐる惑星の動きが循環的なものであるように、あなたもまた、一つのサイクルの終わりに向けて自らの筆先を進めていくことで、「書く」という行為の中に新しい宇宙を孕ませていくことができるでしょう。たとえ自然な成り行きでつづられたささやかな自己表現であったとしても、その背後には回想形式の壮大な長編小説でも仕上げてしまうくらいの莫大なエネルギーが隠れているのです。
それは「これまでの人生を振り返りまとめていく」ための力でもあり、こうした「総括」こそ、実はおうし座にとって2017年のテーマにもなってくるのです。
おおよそ、ここ10年くらいの人生を自らの手で締め括っていくことで初めて、この先の人生に不要なものを選り分け、必要ものを紡いでいくことがきる。
今年はそんな物語をつづる上での「最初の書き出し」を考えながら、新しい年の始まりを迎えていきましょう。
DNAにスイッチを入れる
例えば旧約聖書の『創世記』の冒頭には
「光あれ(Let there be light)」
と神が言った、という下りが出てきます。
この一言は、原初の渾然一体を揺さぶり、その根本からかき乱してしまう危険分子であったがゆえに、放たれた一言に対する生々しい反応をさそいだすことに成功し、それに続く新たな世界に活力を与えていく大きな原動力となっていきました。
ことほどさように、総括を書くなら、その書き出しはあなたが考えうる限りの過激さで書かれなければならないのです。そして過激である以上に、そこに自分自身に一番言いたいこと、自分にとってもっとも大切なものへの思いを込められていくことで、あたかもその一言があなたのDNAのスイッチを入れるように、この世との関わり方そのものが変わってくるでしょう。
今週のキーワード
「書く」という行為の中に新しい宇宙を孕ませる、「光あれ(Let there be light)」、最初の書き出しが命、DNAにスイッチを入れる、「これまでの人生を振り返りまとめていく」(2017年)