さそり座
心の中で色を重ねる
金色の刻
今週のさそり座は、「運動会今金色の刻に入る」(堀内薫)という句のごとし。すなわち、後から振り返れば、輝きに満ちた無心の時。
どんなものにも金色の刻(とき)というのは、確かにある。いわゆるゴールデンタイム。
例えば運動会なら、各組対抗のリレー競争なんかが最高に盛り上がる祭りの華であり、プログラムも開場があったまった後の、ちょうどいい時間帯に設定されているものだ。
そして、そんな華やかさの陰には、ひたひたと差し迫ってきている終わりの予感も漂っており、それが余計に私たちのセンチメンタリズムを刺激するのかもしれない。
どんなに鈍足のランナーでも、必ず輝く時期がやってくる。木星がさそり座にきている今の時期というのは、さそり座の人にとってはまさに、そんな千載一遇のゴールデンタイムなのです。
今週は悔いを残さないよう、今できることを精一杯にやっていきましょう。
景色と音色
目にうつる「景色」と違って、目を閉じることでかえって鮮烈に見えてくる色があります。それは「音色」です。
そして音色には、自分の想像によって塗っていける余白があります。自分のこれまでの経験や、その時々の気分によって、比較的自由に心の中を彩っていける。
そういう意味では、「金色の刻」というのも、単に場がいちばん盛り上がっているという解釈だけでなく、もっと自分にとって最も輝いていた瞬間や感覚を取り入れた「音色」的な解釈だって存在する訳ですが、それはどんな色彩なのでしょうか?
今週はそうして目の前の現実を想像力で補いながら、自分なりの「黄金色」を心の中に創り出していくことができるはず。
今週のさそり座へのキーワード
色彩魔術