さそり座
孤絶と創造
孤絶ゆえの典雅
今週のさそり座は、「典雅にて漆紅葉は孤絶せり」(島将五)という句のごとし。あるいは、自分は何者かということへの確信が、静かに促されていくような星回り。
「漆紅葉(うるしもみじ)」は最初は黄色く、しだいに美しい朱色に色づいていく。しかしその見事さゆえに「孤絶」しているという作者の感覚に、どこか懐かしいような悲しいような、複雑な感情が刺激されるのはなぜだろうか。
少なくとも、あなたが深いため息を漏らせば漏らすほどに、そうした感情の複雑さはいよいよ極まっていくでしょう。そして、これがありのままの私なのだという使命感の受け入れへと繋がっていく。
例えば、数学者が新たな数式を生みだす時というのは、そういうものなのではないかと思うのです。同様に、今週のあなたもまた何らかのかたちで、産みの苦しみを経験していくことでしょう。
岸田将幸<<孤絶-角>>より
「まったく人のいない場所の発見、 人が生き得る“呼吸場”―――。 (呼吸広場、) “孤絶-角” 、は 孤絶角度とそれぞれのではない空間によって成り、 時間は“無限振動”=共振のあいだに 溜まる 水量によって測られる」
こうした詩、というより詩人と出会うと、やはり紅葉にも、数式の創造にも、「孤絶」ということは絶対に必要なのだと思わざるを得ません。
今週のキーワード
まったく人のいない場所
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